かわせみ側溝から

志は低空飛行 

ワイパーのタイミング

 二日連続して朝方少し雨が降って涼しそうに感じるが、やはり外は暑い。騙されたという気分だ。
 車を運転していると天気雨になって、青空なのにワイパーをかけている。それなりの雨量で、明るいが視界が悪い。ときおり本当に激しくなって、前の車のテールランプが見にくくなったりした。そういう雨の中なのに、対向車でワイパーの動いていない車もあるようだった。進行方向で雨脚が違うものだろうかなどと考えた。しかし、やはり雨はちゃんと降っているはずであった。
 こういうときはどの程度ワイパーを動かすのか気になるときがある。人によっては、できるだけワイパーを動かさない主義の人がいるような気がする。タイムラグの調整に忙しかったり、ひっきりなしにどのようにワイパーを動かすか思案しているようだ。そうして手動でギリギリになってからやっとワイパーを動かすなどする人がいて、それなりに苦労しているようにも思える。そうまで苦労しがいのあることなのか疑問に思うが、個人の趣味なのだからとやかく言わない。なんとなく神経質そうな感じがして、個人的には気に食わない。せわしない動きでも気に食わないのに、そういうことに細かく左右されるという感覚が嫌なのかもしれない。
 しかし、確かに雨が落ちていないのにいつまでもワイパーを動かしていることに気づくと、なんとなく気恥ずかしい思いがすることもある。誰も見ていないときでも、頭をぽりぽりかいてしまうようなバツの悪さだ。一種の間抜けということなのだろう。
 いつの間にか雨をぬけていて、ワイパーのゴムがフロントガラスに引っかかりながら動いている。やはりタイミングはむつかしいものだと、改めて思うのだった。

 寺子屋でカキ氷を作って片付ける時に、机の脚がやたらに汚れていた。そういえば雨が降ったので、泥で汚れてしまったのである。中庭は見た目にはすっかり乾いているように見えて、仔細に見ると雨の痕跡は残っていた。
 暑いのも、もうあと少しだろうなと、期待を込めて思うのだった。