2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
葛城事件/赤堀雅秋監督 最初から、何か不穏な空気が漂っている。無精ひげを生やした友和さんが、何かふてぶてしく不機嫌にしている。なんでこうなってしまったのか……、ということで、時系列がバラバラになって、過去のことが徐々に明かされていくようになる…
恋は雨上がりのように/永井聡監督 原作は漫画であるらしい。さらにアニメ作品もあるという。この映画がそれらをもとにどれだけ忠実に作られているかは検証するつもりはないが、映画の尺の関係もあるので、ずいぶん端折られているのではないかと推察はされる…
僕は丙午生まれではないが、丙午会という飲み会には呼ばれて飲むことになっている。それはまあいいのだが、丙午の人たちというのは、出生率が低かったはずなのに、変な人の率は高いという説がある(もちろん諸説ありますよ)。僕は近い世代なので、単に実感…
ザ・サンドロマット‐パナマ文書流出‐/スティーブン・ソダーバーグ監督 劇中劇が入っているというか、説明する人物が直接見る人に語り掛けてきたりするが、でもそのまま演技に戻ったりする。変な演出であるにしろ、これが効果的なのは間違いない。不思議なビ…
まともじゃないのは君も一緒/前田弘二監督 予備校講師の大野は、割合イケメンなのだがいわゆる空気の読めない数学オタクのような人間で、そもそも人間関係を上手く構築することができないし、苦手すぎてあきらめてもいたようだ。その生徒である香住は、大野…
ハチミツとクローバー/高田雅博監督 原作は漫画作品。実は以前に買って持っていた。最初のところは少し読んだようであるが忘れていた。今回映画を観た後なんとなく確認したら、なかなか面白い。しかし、映画とは微妙にいろいろ設定が違う。違うがかえってな…
「マンション」という言葉が嫌いである。とはいえ、そんなこと言われたって何のことだか分からない人が大半だろう。単に口にしたくないというか(普段口にすることは、ほぼ無いが)、この言葉を聞くのもなんとなく抵抗がある。日本人同士の間柄だと、これは…
希望のかなた/アキ・カウリスマキ監督 内戦シリアから逃亡してヘルシンキにたどり着いたカーリドだったが、難民と認められず強制送還されそうになる。そこでまた逃亡して、新しくオーナーの代わったレストランで働くことになり、疑似の住民カードも偽造して…
アイリッシュマン/マーティン・スコセッシ監督 原作は実在の人物である伝説の殺し屋のことを描いた、ノンフェクション作品があるらしい。描かれているのは、ニクソンやケネディ大統領時代に活躍した、有力な裏社会の人間たちであるようで、アメリカ人であれ…
羊と鋼の森/橋本光二郎監督 新人調律師と、ピアノ弾きの姉妹。または、さまざまな事情を抱えながらもピアノを弾いて楽しんだり、自分と向き合ったりする人たちと、その裏方に徹しながら調律師という職業がなんであるのか、ということを学んでいく成長物語。…
夢中さ、君に。/和山やま著(ビームコミックス) つながりのあるものもあるが、基本的には短編集・漫画。だいたいにおいて全編にわたり男子の間のグダグダした友情めいた物語なのだが、それも大きく二部構成になってもいる。それというのも二人の重要な変な…
ひとよ/白石和彌監督 家庭内暴力の度が越している夫をタクシーでひき殺してしまう。それは母として子供たちを守るため最大の行いのはずだった。そして時は流れ、15年後に帰ってくると、タクシー会社はほかの人たちの努力で何とか続いているが、子供たちは大…
小津安二郎の「浮草」を見ていて、あっ、と思い出した。蚊取り線香が立てて煙をたてている。僕の家では蚊取り線香を焚く習慣は無いが、子供のころにはそうではなかった。そうしてそのころは、蚊取り線香は横であるというのが普通の情景だった。それだけでは…
ルディ・レイ・ムーア/グレイグ・ブリュアー監督 ネットフリックス配信の映画。エディ・マーフィー主演の実在の人物の伝記映画であるらしい。まだ生きている人の場合、こういうのは多少美化したり遠慮のあるものだが、ちょっとこれは極端な人物像であるばか…
カラオケ行こ!/和山やま著(ビームコミックス) 漫画。和山やまの漫画は、前にちょっとだけ拾い読みしたことがあって、その独自の世界観というか、笑いのツボのようなところにはまる感じが残っていたので、なんとなく読んでみた。 ヤクザの成田は、組長が…
火花/板尾創路監督 僕は又吉直樹の原作を、ずっと「花火」だとばかり思っていた。さかさまになるだけでずいぶん意味が違う。 新人のお笑い芸人の徳永は、ある営業先で先輩芸人の神谷に惹かれるものを感じ、勝手に弟子にしてもらう。今の芸人は必ずしも師匠…
読む・打つ・書く/三中信弘著(東京大学出版会) 副題「読書・書評・執筆をめぐる理系研修者の日々」。書名から受けるだろう印象のとおり、研究者の世界をヤクザなものと同じだというとらえ方をして、多少自虐的に読者に伝えた内容と言えるだろう。そういう…
魔女the witch/パク・フンジョン監督 何か国家的な人体実験をやっているらしく、そこで養成された子供たちは、恐るべき能力を備えた殺人兵器になっているらしい。そこから逃れてきて、ある酪農の夫婦に育てられてきた少女がいる。彼女はテレビのスター誕生…
料理番組をよく見る件は以前にも書いた。さらに料理にまつわるドラマもよく見ているとも過去に書いた。その中でも、なんだかちょっと違う視点なのは、「きのう何食べた?」だったかもしれない。ゲイ・カップルの物語なので、基本的には純愛を描いているドラ…
来る/中島哲也監督 途中から、いったいこれはなんじゃ? と驚いてしまった。それで中島監督作品だったと知った。そうだったのか。やっぱりぶっ飛んでますね。 イクメン・ブログで人気があることが自慢のパパである田原だったが、マンションに何か憑き物がや…
阪急電車/三宅喜重監督 「片道奇跡の15分」ともある。原作に短編集小説があるらしい。映画の方も阪急電車の今頭線という短い区画に乗る乗客の群像劇になっている。 結婚の約束をしていたが寝とられてしまい、その彼氏と彼女の結婚式にドレスを着て出席する…
ドクタースリープ/マイク・フラナガン監督 原作はスティーブン・キングの小説。シャイニングの40年後を描いた作品の映画化。もちろんスタンリー・キューブリックの映画の続編という事にもなる。そういうわけで、作品のオマージュ的な映像も楽しめる。 大人…
テレビでスナメリのことをやっていた。僕の住むまちの面前には大村湾という海が広がっており、そこにスナメリが生息していることが知られている。そうだけれど、スナメリというのは日本の沿岸部ではどこでも見られる生き物らしい。ただし、北端は松島湾と言…
ある船頭の話/オダギリジョー監督 新潟のどこか、らしいが時代は何時のことだろう。明治か大正か、はたまた昭和の初めなのか。そういう時代の川の渡し舟の船頭の話ということになっている。上流には立派な橋の建造が進んでおり、事実上その後は失業する運命…
マダム・イン・ニューヨーク/ガウリ・シンデー監督 ヒンディー語しか知らない料理上手のインドの主婦シャシだったが、夫は外資系なのか英語が堪能で、子供たちは英語教育の学校に通っている。よく分からないが、インドは仕事や教育は英語で(おそらく収入に…
溺れるナイフ/山戸結希監督 雑誌のモデルとしてカリスマ的に人気のあった中学生の夏芽だったが、父の郷里へ転校することになった。田舎町で何の刺激もないところなのだが、そこで不思議な金髪の不良少年コウと知り合い、そのまま付き合うようになる。コウは…
願いをかなえる私になる!/都築まきこ著(ディスカバー) 副題は「ワクワク28日間引き寄せレッスン」。引き寄せというのは、いわゆるそういう自分の運のようなものを引き込む力のようなことと考えていいかもしれない。自己啓発本には違いないが、しかし、…
冷たい熱帯魚/園子温監督 小さい熱帯魚屋を営んでいる社本の家庭は、後妻と娘との関係があまりうまくいってない様子。そんな折娘は万引きをする。お店に謝りに行き引き取ろうとすると、スーパーの店長と懇意にしているらしい村田という男が間を取り持ったう…
子供のころはテレビっ子だったはずなんだが、テレビCMなどはあまり覚えていない。今でもそうだけど、せっかちな性分があって、CMが流れている時間がまどろっこしい。見ていることは見ているはずだが、その時間にトイレに行ったり、何か雑誌を拾い読みしたり…
君と100回目の恋/月川翔監督 同じバンドメンバーで幼馴染の陸と葵海(あおい)は、お互い好きあっていながら、なんとなくすれ違いをしている。そうして葵海は他のメンバーから暗に告白されるに至ると、それがもとで親友との中もおかしくなり、精神不安定に…