2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
明治維新1858-1881/坂野潤治+大野健一著(講談社現代新書) 明治維新という言葉通り、徳川幕府の時代から明治への転換というのは、日本社会の何もかもを変えてしまった大革命であることは、多くの人が同意する事実だろう。閉鎖的で封建的な社会が、近代国…
宮本から君へ/真利子哲也監督 原作漫画があるらしい。内容がその原作の通りなのかもよく分からない。テレビドラマもあるらしいが、そのままの映画化なのかも僕は知らない。 時間軸は演出上バラバラになっているが、もともとは女の方が腐れ縁の飲んだくれ男…
能登半島の桜の名所といわれる駅があるらしく、そこで集まっている人々を映しているドキュメンタリーのようなものを見ていた。コロナ禍のささやかな楽しみといった感じなんだろうか。田舎の屋外でもあるし、感染をそれほど気にしないでもいい環境で、きれい…
デッド・ドント・ダイ/ジム・ジャームッシュ監督 ゾンビ映画。でも、コメディである。なんといっても監督がジャームッシュであるから。地球の地軸が環境破壊のためにずれていって、なんか妙な異常さを感じられるようになっている。そういう影響を受けた田舎…
ノヴェル11、ブック18/ダーグ・ソールスター著(中央公論社) おそらくというか、当然ながら村上春樹訳だったので買っておいて積読していたもの。訳者としてのあとがきを読み直して、やっぱり読んでみるか、となった。ノルウェイの小説らしく、村上は英語…
パブリックエネミーズ/マイケル・マン監督 1930年代のアメリカでは、マフィアがはびこる暗黒期で、銀行強盗も盛んだったらしい。その代表選手ともいえるジョン・デリンジャーの伝記的アクション映画。現実にいた人物でありながら、漫画的にハチャメチャで頭…
イスラーム文化/井筒俊彦著(岩波文庫) 副題「その根底にあるもの」。元は三回にわたる講演会に補筆したものらしい。読んでみてその講演が三時間のはずだが、それなりに加筆されているとは思われる。薄い本ではあるが、そういうわけで内容が薄いというわけ…
ぶあいそうな手紙/アナ・ルイーザ・アゼヴェード監督 老人は目が不自由になっており、身の回りは介護のヘルパーに頼んでまかなっている。古いアパートの隣人との付き合いがあり、最小限の生活は成り立っているということか。離れたところに住んでいるらしい…
マジカル・ガール/カルロス・ベルムト監督 娘はおそらく難病にかかっている様子である。彼女は日本の少女アニメが好きで、そのコスプレで踊りたいという願望があるらしい。そういう娘の夢をかなえさせてやりたいと思っている父親は、しかし失業中で金がなく…
二回目の接種を終えて周りの風景を見ていると、やっぱり少しばかりの変化が感じられる。予防接種については、現場にそれなりの不安があったらしいことは聞いている。一度目の接種で熱を出す人が数名いて、一人は38度を超えたとのことで、欠勤した。皮膚のか…
問題です。:日本より面積の小さい国はいくつある? そういう問題があって、しばし僕は考えました。こういう問題があるというのは自然ではあるかもしれないけど、何か意図があるのではないか。まずは、そう考えてしまった。僕は日本が大きな国であることは認…
荒野のストレンジャー/クイント・イーストウッド監督 辺鄙で小さな町に流れ者がやってくるが、明らかに歓迎されていない。まちのチンピラのような三人組が絡んでいくが、あっけなく射殺されてしまう。ところが保安官はこの流れ者を怖がっておとがめなしにす…
未来の二つの顔/星野之宣(原作ジェームズPホーガン)著(講談社漫画文庫) 星野の漫画は海外での評価が高いのだという。これはSFの古典的な名著をさらに漫画化させた作品だが、そのためもあってか、セリフ回りなど、まさにハリウッドの映画的な雰囲気を醸…
スパイの妻/黒沢清監督 もとはNHKBSのドラマだったらしい。でもその後劇場公開もされた。海外から一定の評価が高いという作品のようで、だから、多分見たんだろう。貿易関係の仕事をしているらしい夫は、当然海外からの物資を取り扱ってそれなりの規模の会…
東京オリンピックは開催するべきか? みなさん、どう感じてますか? 正直に言って僕にはその設問自体がよくわからないのですが、まあ、要するに政策のネタになってしまっているというのは、分かるようになって来たかな、という感じですか。原因はほかでもな…
サプライズ/アダム・ウィンガード監督 両親のなん十周年かの結婚祝いに、大人になった子供たちが集まってホームパーティのようなことをする。場所は別荘なのか、新しく購入した古い家のようなところで、要するに人里離れた田舎である。そこには猟奇的な殺人…
ウッドストック行最終バス/コリン・デクスター著(早川書房) オックスフォードからウッドストック行のバスに乗ろうとしている二人の若い女がいる。ところが時間帯が悪いのか、なかなかいい時間のバスに乗れないことがわかる。一人の女がヒッチハイクで行く…
ウォールフラワー/スティーブン・チョボスキー監督 いわゆる根クラな少年が高校生になり、学校の生活には当初期待もあったのだが、友達ができない。姉は学校では無視しているし、変な彼氏といちゃついていて忙しいようだ。兄のフットボールの後輩でよく知っ…
今年は憲法談義というのがそんなに盛り上がらなかったという感じがあった。そんなことよりコロナ対策、などということを言う人もいた。まったく戦時中じゃあるまいし。いや、彼らにとっては旧日本軍なんだろうけど。 しかしながら、改めて憲法改正というのは…
赤い闇 スターリンの冷たい台地で/アグニエシュカ・ホランド監督 1933年、ヒトラーにもインタビューしたことがある気鋭の新聞記者が、世界的な大恐慌に陥っている現状にあって、ソ連だけが経済発展で躍進しているという報道の真実を確かめるため、できれば…
イスラム教再考/飯山陽著(扶桑社新書) 副題「18億人が信仰する世界宗教の実相」とある。僕は著者の飯山陽(あかり、と読むらしい)のことはまったく知らなかったのだが、お写真だとなかなかきれいな人で(それにつられて手に取ったわけではない)、しかし…
ハウス・ジャック・ビルド/ラース・フォン・トリアー監督 ストーリーなのかどうかわからないが、シリアルキラーである男が、何人もの人をいろんな方法で殺していく映画。映画を観る苦痛にどれだけ耐えられるかが試されるという、変な作品である。とにかく殺…
ノルウェーの青年が、インドネシアのある島のジャングルの中で暮らす人々とともに生活しながら、人間の本質的な生き方を模索すると同時に、そのような暮らしの中にも侵食してくる貨幣をはじめとする西洋文明的な価値観が人々の生活そのものを変えていく様を…
一度死んでみた/浜崎槙治監督 一人娘で、小さいころから父親から溺愛されてきたのだったが、母は亡くなり女子大生になり、なんだか父親が疎ましく思える年ごろになっていた。父親は製薬会社を経営しており、そこの薬で二日だけ死亡状態になるものが開発され…
正直に言うと僕自身は、幽霊というものは見たことがないと思う。なぜそういうあやふやな言い方になるかと言うと、記憶の中には、そのようなものがあるような感じがするのだ。それというのも昔の人は怪談話が好きで、よく聞かされていた気がする。それに親戚…
ミッドナインティーズ(mid90s)/ジョナ・ヒル監督 日常的に兄のいら立ちのために殴られている10代前半くらいの弟がいる。しかし彼は、そんな兄の持ち物には興味があり、いわゆる少し背伸びして早く大人になりたいような願望がある(その年齢では当たり前だ…
クールジャパンという番組はよく見ている。外国人がどんな風に日本を観察しているのかというのに興味がわくと言うか、実際のリアクションを見たりして、そんなことに驚いたりするんだろうか、という発見があったりする。いわゆる客観視して我々日本人を見る…
プレーム兄貴、王になる/スーラジ・バルジャーティア監督 インド映画。即位を目前にした王太子だったが、何者かに暗殺されそうになり瀕死の重体となる。そこに瓜二つの俳優が街中で見つかり、替え玉として即位式を行うことになる。王太子には婚約者の美人の…
師匠という言葉が嫌いだといっても、だれもピンとはくるまい。しかし、この語感をテレビで聞いたくらいで、なんだかもやもやと嫌な感じがするのは間違いない。自分でもなんで嫌なんだろうな、とは思うことがある。しかしまあ厳密にいうと、単語の語感自体が…
14歳の国/宮沢章夫著(白水社) 体育の授業のため、そのクラスの生徒たちは誰もいない教室がある。そこに5人の教師たちがやってきて、生徒たちの持ち物検査をやるというお話。戯曲であり、実際に演じられることのある台本のようである。教室を不在にしてい…