かわせみ側溝から

志は低空飛行 

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

認知シャッフル、いいぞ

お酒を飲んで寝れば何の問題も無いのだが、休肝日であるとか、酒量が足りないとか、そういう時には、寝つきが悪いと感じる。妙な時間に目が覚めてしまって、睡眠が足りなくなって、日中に睡魔に襲われることになる。あんまり寝てないな、というのは寝ない限…

この人は女性好きというのは伝わる   紀子の食卓

紀子の食卓/園子温監督 平凡な田舎の家庭に嫌気がさしていた紀子は、廃墟ドットコムというサイトで知り合った仲間と、ネットを通じて親しくなり、その後家出して合流する。そこではレンタル家族として、疑似家族を演じる連中と共に仕事をするようになる。そ…

夏は楽しかったのに

年を取ると夏の暑さはつらいばかり、という気がする。外はいい天気なのに、日差しの強さに気が滅入る。実際に外に出ると、苦しい。車に乗ると、拷問めいている。いちおうクーラーが効いてきて汗が引く前に、目的地に着いてしまう。そうして着いても、玄関ま…

現実は、このように悲惨なのである   アイダよ、何処へ?

アイダよ、何処へ?/ヤスミラ・ジョバニッチ監督 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争時の緩衝地帯のまちに、国連が乗り込んできていた。一時避難場所になっていたところに、逃げ惑う人々が押し寄せてきた。アイダはそこで通訳をやっているのだが、保護される直…

風評が楽しいのは、いじめっ子だと思っているからか

10年にもわたって勝手に保留していたものにもかかわらず、やってもよかったという何でもないことを先送りし続けて、しかしそんなことをやっても他にもっと深刻なことがあって逃げられない状態になってしまって、そうであるにもかかわらず理解はされない一部…

ヒトラーが目の前に立ちふさがったとしても   ヒトラーに盗られたうさぎ

ヒトラーに盗られたうさぎ/カロリーヌ・リンク監督 ジュディス・カーという著名な絵本作家の、自伝的な小説の映画化らしい。その本はヨーロッパでは、たいへんに売れたものであるらしい。そうしてこの映画も。 ユダヤ人である著名な批評家の家族は、ナチス…

宗教は子供を苦しめる   「神様」のいる家で育ちました

「神様」のいる家で育ちました/菊池真理子著(文藝春秋) 副題「~宗教2世な私たち~」。親が熱心な信者のために、その子として宗教を強制されて育った経験と、多くの場合その後宗教を捨てた経緯を漫画にしてある。この漫画はテレビで紹介されていたので知…

裏切り者が多すぎる   死の接吻

死の接吻/ヘンリー・ハサウェイ監督 ギャングが追っている男の、車椅子の母親を階段から落とすシーンが有名らしい。実際のシーンはそれなりに残虐だが、今の時代から見ると、既にそれほどでもない。今の時代は、なんと残酷に染まってしまったことだろう。 …

当然なら称賛も無い訳で……

イクメン君と言われるような人もちらほら見るようになった。もちろん職場環境もあるようで、そのような人がいない職場もあるという。そもそも働き方として無理という事か。ところでイクメン君にそれとなく聞いてみると、素直に「怒られるから」という返答が…

強い思いからは逃れることができない   別れる決心

別れる決心/パク・チャヌク監督 なんだこれは? という作品ではある。崖から転落した男の妻は中国人で、韓国語が多少不自由なところがあるのだが、言葉の使い方が、何か不自然に引っかかるものがある。そうして夫の死に対しても、小さな笑いが見られ、奇妙…

すぐに買い替えを考えてはならない

テレビのリモコンの調子がおかしくなった。正確にはレコーダーのリモコンであった。チャンネルは変えられはするが、何か動作が遅い。録画したものを選択するのに、画面が早く動かない。また新たに録画する番組を検索するのにスクロールが途中で止まったりす…

イタリア人の感情は激しい   シチリアーノ 裏切りの美学

シチリアーノ 裏切りの美学/マルコ・ベロッキオ監督 1980年当時のシチリアは、世界の麻薬の取引の中心地であったとされる。そういう中でマフィアの激しい抗争があり、一方の組織の大物ブシェッタは危険を感知し家族とともにブラジルに身を隠した。ところが…

みんなための公園の消失

公園が使えないのだという。どういうことかというと、禁止事項が多すぎるためだ。広い公園で遊歩道も整備されている。そこで子供がスケボーを持っていくと、知らない人が駆けてきて「駄目だ駄目だ」と叱られる。人もまばらだし危険では無いが、禁止ならある…

恋はすれ違うからこそ……   アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド/マリア・シュラーダー監督 その人をしあわせにするためだけに作られた(プログラムされた)アンドロイドの体験をすることになった女性研究者だったが、実はそういう実験に参加させられているだけで、本当に乗り気じ…

もう日本人は欲しくもない

僕らの業界は人手不足で長年苦しんでいる。要因は複雑でいろいろあるわけだが、国との関係もあり、抜本的な打開策はおそらく数十年望めそうにはない。はっきり言って不可能な中で苦しんでいる訳で、どうしたらいいのかという明確な解は僕らの側にはなくて、…

誰も彼女の幸福を知らない   わたしの叔父さん

わたしの叔父さん/フラレ・ピーダセン監督 酪農家で働く若い娘は叔父さんと一緒に暮らしている。実は高校生の時に父は自殺し(母は既に他界)、叔父さんに引き取られ、大学進学前に叔父さんが倒れ、そのまま手伝いながら暮らしている、という事のようだ。獣…

女の子を口説くためではなかったかもしれない   現代思想入門

現代思想入門/千葉雅也著(講談社現代新書) 題名の通り現代思想と言われるものを、実にざっくりと、何が書かれていて、何が語られていたのかというのを紹介、というか解説した本である。語り口調で、実に分かりやすく解説しているだけ無く、付録もあって、…

必要な人には売ってもいいのではないか   ベイビー・ブローカー

ベイビー・ブローカー/是枝裕和監督 いわゆる赤ちゃんポストに捨てられる(預けられる)赤ん坊を横流しして、売買に及ぶ輩がいた。捨てた母親がすぐに(翌日)戻ってきて自分の赤ん坊が居ないことからこの悪事がバレるのだが、しかし里親へ出されるのを見届…

卵料理を食べましょう

卵の値段が上がっている。日本で卵と言えばほぼ鶏卵のことだが、卵の値段は物価の優等生と言われづけてきた。理由は60年間くらいほとんど値段が変わらなかったからだ。インフレがあって他のものの値段は相対的に上がり続けているので、むしろ卵一個にかかる…

格差問題のわかりやすさを体験せよ   ハンガー 飽くなき食への道

ハンガー 飽くなき食への道/シッテシリー・モンコンシリー監督 タイ映画。金持ちや著名人向けの高級料理を提供する、ハンガーという料理人集団がある。通りに面したタイの半屋台のような食堂で腕を振るう女料理人のオエイは、その鍋捌きの腕を見込まれスカ…

純粋でクレイジーで尊い人

長坂真護という人の取り組みを紹介したドキュメンタリを見た。アフリカのガーナのスラム街であるアグボグブロシーという街は、いわゆる先進国からあらゆるゴミが捨てられる場所になっている。古くなった電化製品やパソコンなどの通信機器や、衣服やプラスチ…

血が気持ち悪いです   渇き

渇き/パク・チャヌク監督 人の生死の無常さに悩む神父が絶望を覚え、致死率の高い伝染病の治験に臨むことにする。事実上の自殺だったはずなのだが、奇跡的に生き残る(生き返る)と、神父はバンパイヤになってしまっていた。病症が進むとできものができたり…

日本人に最も嫌われたからこそ

今井紀明という人の取り組みを紹介したドキュメンタリを見た。 今井さんは高校生の時にイラクに行って人質になって、日本政府の計らいで解放されたのは良かったが、社会的に激しいバッシングを受けた時の人だった。その当時「自己責任」という言葉が盛んに使…

混乱と幻想の映像世界   8 1/2

8 1/2/フェデリコ・フェリーニ監督 映画監督のグイドは、新作映画の構想がまとまらず、温泉地に保養に来る。そこでは映画のプロデューサーをはじめ映画関係者がたくさんいて、さらにグイドの苦悩を深まらせる。現実と幻想が錯綜する中で、女たちも呼び、グ…

思い出せない人

地元の祭りが終わって、ホッと一息。疲れましたが、皆さんありがとうございました。 ということなのだが、大変な人出になって、実にいろいろな人とも挨拶を交わすことになったのだが、懐かしい人もあったりいつもの人もあったりする中で、まあ、お顔は知って…

名作だが、茫然としてしまう   めまい

めまい/アルフレッド・ヒッチコック監督 高所恐怖症の刑事は、屋根の上を逃走する犯人を追っているときに足を滑らせ宙ぶらりんになる。それを助けに来た同僚が、逆に屋根から滑り落ちて死んでしまう。そういう事故もあってのことだろう、彼の高所恐怖症は強…

暗い将来の世の中にあって

なぜ僕に聞かれるのか分からないが、世の中信じられない犯罪が増えて、これから先どうなると思うか? と言われることがある。それも結構な頻度で。何か一部の関係で、そういう言動が流行っているのだろうか。 なぜそんな風に犯罪を捉え、将来の不安を感じて…

そんなに悪女でもなかった   悪女について

悪女について/ 原作の有吉佐和子の小説は読んだことがある。はっきり言って名作である。ドラマを先に観た人でも読んでみるべきではないか。きっと楽しめるので。 何度かテレビドラマ化されているようで、原作を知っているので、まあ、そうかもな、とは思う…

超人たちの戦い   シン・仮面ライダー

シン・仮面ライダー/庵野秀明監督 勝手に改造されて仮面ライダーになった本郷は、苦悩しながらも悪の軍団ショッカーと戦うことになる。本郷は驚異的な殺人兵器となった自分自身の力の強さに戸惑っているわけだが、自分を改造した博士の娘ルリ子に恋心を持っ…

僕の「である」の嘘っぽさ

「日本語からの哲学」を読んでいて思い出したのだが、僕はずいぶん前から「である」体で文章を書いているようだ。それはたぶん「である」体が大人びた文体のような気がしていて、背伸びして書き始めたからではないかと思う。それというのも小学生の4年生くら…