かわせみ側溝から

志は低空飛行 

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

孤独な死は孤独に見送ろう   おみおくりの作法

おみおくりの作法/ウベルト・パゾリーニ監督 孤独のうちに亡くなり、身寄りのはっきりしない遺体の家族を探して、何とか葬儀に立ち会ってくれるように交渉する役人がいた。なかなかに難しい仕事のようで、遺品の中から手掛かりを探して、家族と思われる人に…

人間らしく間違える機械の姿

何かと話題のAIのチャットGPTなのだが、最近これのエラーを狙った犯罪めいたものが知られるようになっている。なんでも関西弁で解答をするチャットがあって、それに丁寧語で返答するように指示すると、エラーが出て、別の情報が流れる事件があったのだそうだ…

いわゆる究極の選択、かも   由宇子の天秤

由宇子の天秤/春本雄二郎監督 以前に起きた「いじめ自殺事件」を、ドキュメンタリーの作品にしようとしている。この事件で当時激しく叩かれていた担任の先生も、抗議の自殺を遂げているという凄惨な結果になっているが、学校側の対応や、追い込んだマスコミ…

客が来たら片付けるか?

よくある光景に過ぎないが、部屋に遊びに行くと、ちょっと待ってと言われ、ドアの外で待たされることになる。部屋を片付けないと入れられない、というのは、割合日本人の感覚としては、あるある、なのかもしれない。しかしこれを外国人にすると、かなり変な…

生活が犠牲なる親子関係   お父さんと伊藤さん

お父さんと伊藤さん/タナダユキ監督 原作小説があるらしい。未読なのでどこまで再現されているかは不明である。しかしながらタナダユキ作品なので、それらしい雰囲気が漂っていた。 兄夫婦との関係が上手く行かなったらしい父が、娘のアパートに転がり込ん…

曲を飛ばしながら聴くアルバム

なんとなく目にとまって、ひさしぶりにジョン・レノンの「ダブルファンタジー」を聴いていたのだが、ああそういえばこれ、あんまり聴いてなかった理由を再び思い出した。 このアルバムの背景として、当時としては、子育てのために活動を休止していたジョンだ…

環境が悪くなるとオスが生まれる

田んぼなどで子細に見ると、たくさんいるミジンコ。体が透明で、エビやカニの仲間である甲殻類である。背中に心臓があり、目は一つしかない。水中で食べ物を集めるようにして食べる。 ミジンコは、基本的にメスだけで増える。条件が良いと、一度に50匹ずつ増…

子分を持つと大変なのである   いますぐ抱きしめたい

いますぐ抱きしめたい/ウォン・カーウェイ監督 この監督のデビュー作らしい。出演者はなじみがあって、若いころからずっと一緒にやってきたという事なのかもしれない。低予算だというのは分かるが、非凡な映像世界もあって、さすがだな、というのが分かる。…

和からしだけで、日本化する

マスタードと和からしは別物だが、原料となるのはどちらも「からし菜」の種である。アブラナ科のからし菜の種は、そのものはあまり辛くは無いが、つぶして水を加えると辛くなる性質がある。マスタードは主にからし菜の白い種を使うことが多く、酢や砂糖、ワ…

廃屋も老朽マンションも……

空き家廃屋問題も深刻だが、マンションなどの老朽化というのも深刻なのだという。管理組合などで、住民で一定のお金を出し合って対応を練っているものと思うが、実際には積立金が足りてなかったり、住んでいる住民が亡くなるなどで逆に滞納金で借金状態にな…

一分間の沈黙がもたらす奇蹟   フィッシュストーリー

フィッシュストーリー/中村義洋監督 原作は伊坂幸太郎。じつはこの映画、ずいぶん前に見たことはあるのだ。森山未来が正義の味方で出てきた時に、やっと思い出した。ちょっとカッコよすぎですが……。 巨大彗星が地球にぶつかる5時間前、つまり人類滅亡まであ…

種子を体につけて歩く

一年中そうであると言えばそうなのだが、しかし秋の散歩のときには特に思うのは、歩いていてやたらにズボンなどにくっつく種子が多いということかもしれない。ズボンだけでなく靴の紐にも付くし、靴下にもつく。シャツにも付くし、頭髪にもついている。目に…

「かわいい」は理解できるし分からない

ヒトに飼われるペットの多くは、長年人とのかかわりの中で、いわゆる成熟した大人になってもなお、ひとになつく。野生動物はだから、ひとに飼われるようになっても、そうそうなつくことは無い。オオカミと犬は、遺伝的には同じだが(だから交配も可能だ)、…

これは夢か現実か?   パッション

パッション/ブライアン・デ・パルマ監督 最初はあこがれも抱いていた女性(同性)上司だったが、自分のアイディアを取られた上に、その功績でさらに出世して自分の都合よくふるまう行いに反感を募らせるようになる。そうしてついには殺意を覚えるまでになっ…

汚い選挙のマニュアル映画   キングメーカー大統領を作った男

キングメーカー大統領を作った男/ピョン・ソンヒョン監督 きわめて実話に近いフィクション作品と言っていいだろう。いや、完全なるフィクションだから真実に近いというか。 そもそもが韓国の大統領だった金大中と、そのスタッフだった実在の人物の逸話をベ…

子供になった睦月

いまだに噛みついてくることには変わりないが、睦月ちゃんはいくぶん落ち着いてきてはいる。少なくとも赤ちゃんとか幼児ではなくて、子供になったという感じだろうか(そういえば1歳になりました)。やんちゃでお転婆で悪い事ばかりしているには違いないのだ…

進化し続けるストリップ

雑誌で牧瀬茜さんという人がコラムを書いていて、この人は現役のストリッパーで25年も舞台に立っている人だそうで、そうしてこれからも踊り続けていくことに、ワクワクしているのだというのだった。ちょっと僕が意外に感じてしまったのは、これは偏見もあっ…

踊りたくなる気持ちまでは分からないが

見つけたら踊りたくなる(程嬉しい)ことからその名がついたともいわれる「マイタケ」であるが、実際天然もののマイタケというのは、見つけるのがかなり難しい希少なものなのだそうだ。九州にもあったのかもしれないが、僕が子供のころには、マイタケが食卓…

電車を間違いと思ってほしい

僕の住んでいるまちのローカル線に、電車は走っていない。新幹線は走っているのでまったく電車が無い訳では無いが、新幹線のことをあえて電車という人は少数派であろう。しかしながらテレビか何かの影響なのか、このローカル線に乗ることを「電車にのる」と…

母からの励まし

母とは一緒に暮らしながら、生活パターンなども違うし、そもそもそれなりに疎遠になってはいた。そういう中にあって選挙になると、ますますその距離は離れていくような感じになっていった。期間中は朝から街頭で手を振らなければならないので、母が寝ている…

万歩計の調子が悪い

今も日中は暑いのだけど、風が幾分涼しくなっているのと、やはり朝夕はずいぶん気温が下がってきている。まさに散歩シーズンの到来である。適当に湿度も低いし、サラッとした感触が、歩いていて本当に心地いい。これまで暑くても歩数を伸ばすためという義務…

マリファナと青春   バッド・チューニング

バッド・チューニング/リチャード・リンクレーター監督 70年代のテキサスの高校生のバカ騒ぎを、そのまま演出した映画。何故かアメリカではヒットしたらしいが、日本では未公開だったのだろう。改めて観てみると、これは日本ではウケないという配給側のあき…

パスワードを複雑に作る方法

先日ホテルの支払いをカードでやろうと思ったら、暗証番号が違うという。いつも使っているはずなんだけどと思ってちょっと動揺してしまったが、まあ、サインに切り替えて事なきを得た。そのように違った方法での決済はできるものの、やっぱりパスワードって…

ひっくり返して聴く意味

ツェッペリンのレーベルが75周年ということで、アルバムの四枚目(実際には名前はないアルバムだが、フォースシンボルズ、とか単純に4と言われている)がリイシューされて再販されている。アナログのレコードで透明なやつらしい。日本がどうなっているかはよ…

イノシシとの距離が近づき過ぎている

イノシシの被害が深刻化しているらしい。イノシシの数が増えていることによることは間違いなさそうだが、人間とイノシシの暮らしている領域があいまいになっていることに起因するものともいえる。そもそも人間はイノシシの住む領域に既に侵入しているのであ…

タッチパネルで注文する

最近のチェーン店というのは、基本的にタッチパネルで注文するところばかりになっている。個人の店でもそういうところは増えているし、事情があってこれを取り入れているところがほとんどといっていいかもしれない。QRコードはあるものの、そもそもアプリを…

警告音で慌てさせられるらしい

先日あるご年配の方から、パソコンで困ったという体験談を聞かされた。某会の事務局のパソコンでちょっとした操作をしようとしていたのだが、何もしていないのに(たぶんそんなことは無いだろうけど)サイレンのような警告音と共に、ウイルスに感染したので…

ご近所の文通事情

以前は手書きで結構いろんな文章作ってたもんだとは思うものの、今となっては今昔の感がある。ほんとに遠い昔のような……。 しかしながら手書きで書類を作っていた時代に働きだしたので、当時はほんとになんでも手書きで行っていた。仕事の企画書はもちろん手…

ここには無く、ここにしか無いもの

マイタウンの課題として、特に若い方の不満として多く聞かれることに、「休日などに過ごす遊び場がない」というものがある。買い物する場所がない、というのもあるし、映画館がない、というのもある。具体的に商業施設が少なく、たとえば「ラウンドワン」が…

日本的エンタメ性「鉄板焼き」

特に米国人なんだろうけど、「鉄板焼き」と言えば、日本的なニュアンスがかなりあるらしい。それは何と言っても、鉄板焼きを派手なパフォーマンスで演出するレストランが全米に亘ってチェーン展開しているのが、日本人の創業の店だからだ。僕は子供のころに…