2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧
長江哀歌/ジャン・ジャンクー監督 長江の三峡ダムの建設によって水没していく街の人たちの、主に人探しの物語のようだ。とはいえ風変わりな映画で、ギャグなのかSFなのかよく分からないものが映像で出てきたりする。そうして二つの人探しの話が出てきて、無…
毎日のことではあるが、いつも何かを選んではいる。そんなことは当たり前かもしれないが、選択をすることが、生活そのものだともいえる。どうするか? もしくはどうしたいか? という問いは、ひとから言われるだけのことではなく、自分自身でも問うている。…
ホームアゲイン/ヘイリー・マイヤーズ=シャイア監督 夫と別居して娘二人を連れて、亡くなった父の家に移り住むことになる。そういう中、娘を母に預けて飲みに行った折に、若い三人の男と意気投合する。さらに彼らは亡くなった父を尊敬する映画関係者だった…
それにしても最近はよく死ぬな、という感じだ。ロック高齢化問題という背景があるので当たり前だけれど、要するに僕らの若いころに聞いていたちょっと先輩たちが鬼籍に入るお年頃になったのである。ただ、だいぶお久しぶりで忘れていた人ばかりだった頃とは…
少年の君/デレク・ツァン監督 最初と終わりにいじめ問題の撲滅キャンペーンのようなことをメッセージとして伝えてあるが、もちろんそのことを真摯に取り上げている作品であるにせよ、実際はそういうことを主題にしたようなキャンペーン映画ではない。それは…
松本零士が亡くなった。僕は小学生高学年くらいの時、なんだか必死で漫画を描いていた時期があって、実は松本零士を結構模写していたのである。最初は石森章太郎をまねていたが、よりベタの多い松本零士に鞍替えした。さらにメカの絵では、なるべく計器類を…
オール・ユー・ニード・イズ・キル/タグ・ライマン監督 原題は「Edge of Tomorrow」。ただし、原作の日本の小説があり、それが「All you need is kill」なのである(ややこしい)。SFにはよくあるタイムループ物であるが、見ているとわかると思うが、ゲーム…
「運命のボタン」という思考実験がある。誰かから「このボタンを押すと一億円あげます。ただし、このボタンを押すことで、どこかの誰かが死ぬことになります。ボタンを押しますか?」と言われたらどうするか、というのがある。倫理学ではどうするべきか、に…
ヘルタースケルター/蜷川実花監督 原作は岡崎京子の漫画。カリスマ・モデルのりりこは、実は違法の美容整形を受けた完全な人造人間である。性格も悪く、ドラッグをやってて支離滅裂である。様々な危ない橋を渡っているけれど、その人造の美貌は多くの人の心…
悲しい本(Sad book)/マイケル・ローゼン(文)クエンティン・ブレイク(絵)翻訳谷川俊太郎(あかね書房) 絵本。題名の通り、ある男が悲しんでいる本。エディという息子を亡くし悲しんでいる。ママもここにはいない。悲しみを話す相手がいない。何の事情か知…
リバーズ・エッジ/行定勲監督 原作は岡崎京子の漫画。漫画の方はずいぶん前に読んだことがある。基本的には元にしているが、映画的になんとなく違うところがあるような気もする。 人間関係はなんだか複雑で、説明するのが面倒くさい。いじめられている山田…
「クロ現」見てたら、航空機燃料に廃油(使用済み食用油など)の再利用をしたSAF(※持続可能な航空燃料、という意味らしい)というものを混ぜて使うことにより、二酸化炭素を削減する取り組みが過熱していることを特集していた。航空機というのは、自動車な…
ブリジット・ジョーンズの日記/シャロン・マクガイア監督 BSで録画したものを観た。すでに20年以上前の作品になるんだな、と感慨深い。小説も映画も大ヒットして、それなりに世間のブームにもなった作品だと思う。特に主演のレニー・ゼルウィガーは、この映…
以前も書いたと思うが、自分のことで呆れるというか、どうにも性分として困ることがいくつかある。全部は書きたくないので一つとりあえずあげておくと、このブログかもしれない。この文章が上がるのはおそらく2月の15日ころになる予定であるが、現在は7日で…
The hand of god/パオロ・ソレンティーノ監督 イタリア映画だが、英語のままの表記である。原題は当然イタリア語で、だからこれは英語表記の邦題ということになる。ちょっと変であるが、こういうのが配給会社の感覚なのだろう。 監督さんの自伝的物語だそう…
回転寿司ぺろぺろ事件が起きて、それなりに日本中に衝撃が走ったように感じる。類似の迷惑面白がり動画というのも多数あるらしく、そういうことでもこの事件は、ある意味で氷山の一角をあらわしている感がある。わざわざネットに公開してしまうメディアリテ…
ちょっと思い出しただけ/松居大悟監督 まず男女の別れがあって、過去のエピソードにさかのぼり、どういう事情というか、二人のなれそめと行き違いが描かれる。嫌いになったという訳では無かったのかもしれないが、気持ちの行き違いの在り方が、大きな分かれ…
話題のchatGPTで遊んでみた。相手がAIで会話できるということだが、質問内容によっては、回答を逃げる傾向にあって、さらにごまかすというか、必ずしも正確ではない。さらに2021年以前の情報しか知らないし、ネットで調べられることは自分で調べろ、と言われ…
ドリームプラン/レイナルド・マーカス・グリーン監督 原題はキング・リチャード。ビーナスとセレーナという二人の偉大なテニス・プレイヤーを育てた父親の伝記映画である。二人の活躍は近年の女子テニス界を圧倒したので誰もが知るところだろうが、アメリカ…
本日は趣向を変えて。 ちょっと気になったのは日浦市郎という将士さん。再三注意を受けたにもかかわらず改めなかったので、反則負けになったという。それもこれで三回目。勝負しないで三回も負けてしまった訳である。まあ、何か考えを持っている確信犯であろ…
ハケンアニメ!/吉野耕平監督 原作小説があるようだ。他に関連の作品などがあるのかは不明。 題名を見て、実際にみる前ではアニメ制作で働く「派遣」の人々の悲哀の物語かなんかだと勝手に思っていたが、ハケン違いでライバルと競争して「覇権」争いをする…
これはドキュメンタリーの欄で紹介していい話なのかもしれないが、一応食べ物話題なので。 NHKで「おいしい東京」という、元は外国人向けに日本の食べ物を紹介する番組だったものが、日本向けに外国人が日本の食材を紹介するものへ変化した番組がある(※1)…
ゾッキ/竹中直人・山田孝之・斎藤工監督 監督が三人いるが、誰がどれを撮ったのかは知らない。群像劇になっていて、一応地域性があって、なんとなくだがそれぞれがちょっとずつ絡んでいるという設定らしい。まあしかし、別の話である。 どういう理由か分か…
海のアトリエ/堀川真理子著(偕成社) 絵本。いろいろ賞を取っていると帯に書いてある。でも、それで興味を持ったのではなく、テレビで著者というか(絵本だから作者って感じかな、分からないけど)、この本を描いた人が出ていて、その個性的で派手ないでた…
ゾンビーワールドへようこそ/クリストファー・ランドン監督 何かの研究所から、ゾンビが逃げ出したようだ。そういう街にあって、高校生になっても本当は嫌気がさしているが、所属しているボーイスカウトから抜けられない少年たちがいる(アメリカでもそうい…
先日セミナーというか、その中の講演を聞いていて、講師の先生が「Z世代だとどうこう」という話をしだした。聞いたことが無い訳では無いが、要するに若い人くらいの意味で言ってるんだろうとは思う。しかし、その若い人は何なのかはよく分からない。若い人と…
茜色に焼かれる/石井裕也監督 尾野真千子主演。7年前に夫が跳ねられ死ぬ。殺した老人はアクセルとブレーキを踏み間違ったとされ(映画的には違うように見えるが)、また有力な政治家でもあったために不問に付されたという設定。賠償金は払う意思があったも…
サブリミナル・マインド/下條信輔著(中公新書) 副題「潜在的人間観のゆくえ」。ずいぶん前に半分くらい読んでいたようだが、別の本でこの書名を見て、再度手に取って読み直した。文章に慣れるのに少し時間がかかる感じはあるが、乗れると付いて行けたとい…