かわせみ側溝から

志は低空飛行 

2026-01-01から1ヶ月間の記事一覧

とにかく大小の罠だらけ  トラップ ☆☆☆

トラップ/M・ナイト・シャマラン監督 ☆☆☆ 娘に付き合って、アリーナ席を確保して、世界的なアーティストのライブを観に来ていた父親だったが、ライブ会場の物々しい警備の様子に不信を感じていた。実はこの父親は、連続殺人をやっている通称「ブッチャー」…

やっと装着CPAPの件

病院を出て数時間後、着信があった。ちょうど手が話せない状態だったので、掛け直して話をした。CPAPのメーカーの人で、機器を貸し出す日程の調整をしたいという。今からでもいいというと、いや、先生から年明けと聞いている、という。どうせ装着するならす…

季節と人生は巡る  春夏秋冬そして春 ☆☆☆☆

春夏秋冬そして春/キム・キドク監督 ☆☆☆☆ 小さな湖の、中心あたりに浮いている寺院がある。陸地までは、船で渡らなくてはならない。老いた坊さんと小さい男の子が、二人で暮らしている様子だ。陸地で薬草などを取って来て、食べている。犬もいるようだし、…

ワイパーは難敵である

車のワイパーを替えようと思ったのは、他でもなく、視界に拭き残しの跡が目に付くようになったからだ。ワイパーの動きに、多少のビビリ音も出ている。誰でもわかる替え時だ。 車検証をみて、ネットで合うだろうワイパーゴムを買う。ホームセンターに帰りに寄…

恵まれてるな、とは思うのだが  違国日記 ☆☆

違国日記/瀬田なつき監督 ☆☆ 亡くなった姉の娘を引き取ることにした、引きこもり傾向のある若い女流作家と、この中学生くらいの姪っ子との関係を画いた物語。原作漫画があるらしい。漫画は11巻もあるらしいので、かなり翻案してあるとは考えられる。 突然交…

現代人が観なければ面白くはない  お坊さまと鉄砲 ☆☆☆

お坊さまと鉄砲/パオ・チョニン・ドルジ監督 ☆☆☆ 国王が自ら退位し、民主主義国家へと舵を切ったブータン。しかしながらこれまで選挙すらやったことが無いことから、まずは疑似選挙を国家的に行い、国民に民主化とは何か、ということから教育していかねばな…

欺瞞に気づいても誰も相手にしてくれない   ドント・ウォーリー・ダーリン ☆☆☆

ドント・ウォーリー・ダーリン/オリヴィア・ワイルド監督 ☆☆☆ 何不自由ない古き良きアメリカ、というような、カリフォルニアかどこかの郊外住宅の暮らしぶりが描かれる。音楽からいって、60年代かそれより古い感じ、だろうか。夫たちは皆似た時間に、いい車…

ひどい状況に困らせられる  バーバリアン ☆☆☆☆

バーバリアン/ザック・クレッガー監督 ☆☆☆☆ 夜遅くなったうえに雨が降りしきる中、予約していた民泊の家に行くと、既に男の人が居た。どうも予約のダブルブッキングが起こっているらしい。どうにも困った状況だが、先に泊っていた男は、そんなに悪い人間だ…

子育ては、頑張りましょう  そして、バトンは渡された ☆☆

そして、バトンは渡された/前田哲監督 ☆☆ 原作小説があるようだ。母親が死んで男手一つで娘を育てていたが、派手な女性と再婚することになった。しかし後妻はあんがい娘ともうまく行っていたが、この男は突然ブラジルに行くと言い出した。とても付いていけ…

考えていることが漏れて他人に聞こえる世界  カオス・ウォーキング ☆

カオス・ウォーキング/タグ・リーマン監督 ☆ 地球とは別の惑星らしく、そこでは何故か女が一人もいない、男たちだけの集落のようなところが舞台。さらに男たちは、心の中で考えていることが、ノイズとして表面に漏れ聞こえるようになっている。時に映像も浮…

呆れるほど手の込んだ料理   ポトフ 美食家と料理人 ☆☆

ポトフ 美食家と料理人/トラン・アン・ユン監督 ☆☆ 冒頭からずいぶん長い時間、ただ調理をする人たちの姿や所作が続く。いったいこんなに料理を作って、どうするつもりなのだろう。その後昼食会のような催しで、料理を作っていた男がホスト役で、仲間たちと…

作りものの一人芝居  ヒューマン・ボイス ★

ヒューマン・ボイス/ペドロ・アルモドバル監督 ★ 30分の短編映画。ほぼ一人芝居のしゃべくり演技を見せられる。なにを言っているのか、実のところよく分からないところはあるが、別れた恋人と電話で話しながら、感情が爆発していくようだ。ものを壊したり、…

頑張れアンドロイド   コンパニオン ☆☆☆

コンパニオン/ドリュー・ハンコック監督 ☆☆☆ 人里離れた別荘に、あるカップルが遊びにやってくる。気の合う友人たちと共に、時間を過ごすためだ。この別荘は、ロシヤ系の金持ちのもので、彼は黒人の愛人と一緒に来ている。もう一つのカップルは、男性同士の…

急に眠くなっていた訳

定期的に受診している。持病の薬をもらわなければならない。持病に関しては、ほとんど目立った変化は無いのだが、そこで先生と雑談になったりする。 最近なにか変わったことは無いか。ふと、そういえば、何か眠いんですよ、と口に出た。睡眠時間は、目安とし…

笑えるけど笑えない  アプレンティス:ドナルド・トランプの作り方 ☆☆☆

アプレンティス:ドナルド・トランプの作り方/アリ・アッパシ監督 ☆☆☆ 父の不動産会社で働きだした若き日のトランプ青年。高級クラブで、敏腕弁護士のロイ・コーンと知り合う。トランプの会社(父の会社だが)は、国の訴訟で多額の税金を納めなければならな…

高市首相がテレビに出ると

高市首相が誕生して、テレビのニュースにもよく顔が出るようになった。昨年十月からそうだったという感じでは無いのだが、その露出の多さと、日本では初の女性首相の誕生であるという事で、だんだんとそのことが浸透して分かってきた、というのはあるのかも…

あまりにも残酷で不条理だ  護られなかった者たちへ ☆

護られなかった者たちへ/瀬々敬久監督 ☆ 東日本大震災で家族などを亡くして、心に傷を負った者たちが、社会的にも孤立して、だが、ちょっとした疑似家族のようになっていた。廻りの人間と折り合いをつけるのが苦手で、気分がむしゃくしゃするなどして放火し…

素晴らしき山岳の村 ブータン  山の教室 ☆☆☆

ブータン 山の教室/パオ・チョニン・ドルジ監督 ☆☆☆ 教師として仕事を始めて3年。いわゆる今どきの若者であって、まったくやる気のない青年は、やはり先生としては問題があるとして呼び出されることになる。そうして、ブータンの教育委員会のようなところか…

食べる嫌悪感が恐ろしい  おいしいごはんが食べられますように ☆☆☆

おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子著(講談社文庫) ☆☆☆ ちょっと汽車で移動しなければならない用事があって、しかも鞄以外の荷物がある。だから本棚にある一番薄い文庫本を手に取った。それがこの作品だった。短い長編だが、なんだか読みにくい…

勇気あるオタクたち  間宮兄弟 ☆☆

間宮兄弟/森田芳光監督 ☆☆ 原作小説があるらしい。似てない兄弟だが、共にオタクで独身で共同生活をしている。夜はDVDなどを観て、それなりに楽しく暮らしている。オタクなので女性には縁が無い訳だが、思い切ってそれぞれ女教師やビデオ店の女子大生を誘っ…

年賀状をとりあえず書いたこと

近年は、個人から頂く年賀状が激減した。「年賀状じまい」が単純に進んだためである。年賀状は面倒な習慣であったというのはあるし、いわゆる時代に合わなくなっているのは間違いあるまい。やめてもいいんだ、ということが分かってみると、急速にそれは進ん…

奔放な女性も自立する   フランシス・ハ ☆☆☆

フランシス・ハ/ノア・パームバック監督 ☆☆☆ 非常に有名な映画だから、いつかは観るだろうとは思ってたんだけど、こういうタイミングで観るとは、自分でも考えてなかった。僕だってもう若くはない訳だし。 部屋をシェアしている親友がいて、あれこれ付き合…

行き当たりばったりひどい目に合う   リアリズムの宿 ☆☆

リアリズムの宿/山下敦弘監督 ☆☆ 原作がつげ義春の漫画で、それもエッセイめいたシリーズを用いているようだ。たぶん読んだことはあるが、つげが若いころのことだろうし、にわかには信じがたい宿巡りである。 場所は限定してないのだが、映画ではわかる。山…

年末の喪失感(某月某日)

本がたくさん届く。注文したのは僕だが、まったく覚えが無い。映画の本、小説三冊。新書。どれも古本だから数百円だが、何に感化されたのか。映画は見ようと思っているもののガイドかもしれない。小説はどれも女流のもので、短編中編集のようだ。誰かが何か…

精神病は大変だ  やわらかい生活 ☆☆

やわらかい生活/廣木隆一監督 ☆☆ どうも精神の病気らしい女は、エッチなことをして遊ぶ相手の男と映画を観た蒲田の街が気に入って、移り住むことにする。そこで同級生だった男が都の議員をしていて、部屋に泊めるが、EDでセックスができない。他にもSNSで知…

いまさらながら日本を変えた本   恍惚の人 ☆☆☆☆

恍惚の人/有吉佐和子著(新潮文庫) ☆☆☆☆ 72年に発表され、当時大ベストセラーになった作品。あまりにも売れたので、新潮社は別館ビルを建てたともいわれる。もともと有吉の作品はどれも売れていたから、期待が大きかったりなどのタイミングもあったのだ…

どうかしている人は感心できるだろう   ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ ☆

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ/ビー・ガン監督 ☆ なんとなくタルコフスキーのような名画の雰囲気を持ちながら、そのままに難解で、しかし意味が分からないまま、その気分を楽しむ映画。まったく訳が分からないし、面白くもくそも無いのだが、な…

ちょっと変だが面白い   レンフィールド/ ☆☆☆☆

レンフィールド/クリス・マッケイ監督 ☆☆☆☆ 吸血鬼の召使としてこき使われる、不思議な能力を持った人間の苦悩を描いた作品。この人は、何故か虫を食べると、超人的な力を発揮することができる。しかしご主人である吸血鬼は、さらに強大な力の持ち主である…

暗い方が有利な人    梟‐フクロウ‐ ☆☆☆

梟‐フクロウ‐/アン・テジン監督 ☆☆☆ いちおう設定があって、目の不自由な鍼灸師の若い男がいて、病気持ちの弟がいる。朝鮮王朝時代で、ちょうど宮殿に医者の部門があって、そこで採用されることになる。彼は昼間はほとんど目が見えない代わりに、夜の暗闇で…

いい雰囲気は長くもたない   ハイウェイマン ☆☆

ハイウェイマン/ロバート・ハーモン監督 ☆☆ 「ヒッチャー」で大ヒットを飛ばした、ハーモン監督作品。実際そういう触れ込みが無いと、なんとなく地味で観なかったかもしれない。いきなり奥さんが車にはねられて亡くなり、その犯人を追って暴走する男を描い…