かわせみ側溝から

志は低空飛行 

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

愛は馬鹿げて純粋だ   フィリップ、きみを愛してる

フィリップ、きみを愛してる/ジョン・レクア、グレン・フィカラ監督 何度か書いているが、実話をもとにした映画というのは、たいてい信用ならない。特に実話の人物が現在も生きているのであれば尚更だ。作品に向かって個人的真実を知っているのは、実話の張…

運動会を海外へ

今日は小学校の運動会が多かったようですね。あいにくパラパラはあったけど、何とかはなったんじゃなかろうか。良かったです。 ところで学校の運動会というと、諸外国の人たちがこれを大変に喜んで見るらしい。つまりこんな感じの運動会というのが、特に欧米…

絵を描いて、考えること    ぐるりのこと。

ぐるりのこと。/橋口亮輔監督 最初はリリー・フランキー演じる夫の浮気に苦しみ、子供が出来ても不安が消えずに苦しんで精神に異常をきたすという展開なのかと思っていたのだが、結果的に流産して、しかしその苦しみの共有が上手く行って無いという思い込み…

複雑な喜びの心情のわけ

楽天の優勝はいいとして、星野監督がどうだとFBでケチをつけたら、共感反感、多少の反響があった。野球の話はめんどくさいのであまり話題に上げないようにしているが、リアルの人たちの話でも、やはりいろんな感慨のあることも聞くことが出来た。東北の話題…

暴力の娯楽作・続編   アウトレイジ・ビヨンド

アウトレイジ・ビヨンド/北野武監督 死んだと思っていた人が死んでなかったというのは続編にありがちな話だが、そこに目をつぶれば(それで物語の味わいにもなってたわけだし)、やはり復讐劇として燃える作品かもしれない。任侠にも正義があるなら(むしろそ…

本当に神隠しだったなら

最近のニュースで何より驚いたのは、二ヶ月以上行方の分からなかった女子高生の発見だろう。神社で見つかったということから現代の神隠しのように感じる人も多かったのではないか。大規模な捜索でも見つからなかったことから、何らかの事件に巻き込まれたの…

悲劇とは時代の所為か個人の所為か   飢餓海峡

飢餓海峡/内田吐夢監督 原作は水上勉で、作品そのものが名作として名高い。多少長いが、しかしこれでもかなりのダイジェストだとは聞く。印象としては、構成よくまとまっていると思う。サスペンスもどんでん返しも哀愁も、そしてラストの余韻も素晴らしい。…

やっと出どころが分かった件(一般には関係なし)

「10倍返しだ!」みたいなモノ言いが増えているのは感じていた。ところでこれが半沢直樹だというのは、やっと先日知ることになった。で、放送は終わったのか…。子供が観ているのを一度チラ見したことはあるが、銀行の、それもバブルの頃の話なんだってね。凄…

暗く悲しいが快楽の読書   戻り川心中

戻り川心中/連城三紀彦著(光文社文庫) 名作として名高い作品。まったく異論なし。ミステリとして素晴らしいだけでなく、情緒ある小説として素晴らしいという感じ。昔の悲恋ということもあって、ちょっと演歌的な所も無いではないが、しかし粘着質な感じがす…

要は信頼の問題だろうけど

ちょっと前のニュースに、躾によって年収に差が出るという調査結果というのがあった。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130920-OYT1T00603.htm 特に重要なのが「嘘をつかない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」の4つであるら…

若くも無くそして…

雑誌をぱらぱら読んでいたら阿川佐和子(阿川弘之の娘さんですね。といっても還暦らしい)さんが「「齢をとるのはすばらしいことなのよ」という意見には私も同意しませんけど、若い時代に戻りたい気はないの。あの頃は結構暗黒の日々だったので(笑)」と対…

不思議の国の麺物語   ラーメン・ガール

ラーメン・ガール/ロバート・アラン・アッカーマン監督 確かにいつも変な映画ばっかり見ていることは認める。認めるが、やはりそれでもどうしてこうなっちゃうんだろう、という変な映画は後を絶たない。つまりそういう映画。 アメリカでは伊丹十三の「タン…

金毘羅さんにも行って来た

まだまだ続きます。 朝目覚めたらまた散歩。 実際は県庁前のうどん屋で朝飯を食いに行ったのだが、携帯で写真撮って、デジカメでは取り忘れていた。もちろんうどんは最高に旨かった。 よく分からん偉そうな人。 この人は名前は知ってる。香川の人だったのね。…

調子に乗る不幸 ファクトリー・ガール

ファクトリー・ガール/ジョージ・ヒッケンルーパー監督 題名からして工場の話かと勘違いしそうだが、芸術家の話だった。アンディ・ウォーホルやボブ・ディラン(役名はそうじゃないが、そうにきまってる)とも付き合いのあった金持ちのお嬢さんの短い生涯の伝…

何故缶詰なのに歩数が伸びたのか(理由編)

まあなんというか、飲みに行く編です。 ホテルの目の前の飲み屋街の入り口。以前はそっちに行ったような記憶があって、反対側に行くことになりました。 でも入ったのは、以前も行ったことがあるお店。あんがい律義なんだよね。 で、乾杯して。 これも思い出…

ただ面白いだけでは無い面白さ   青木さんの奥さん

青木さんの奥さん/内藤佑敬著(冬芽社) 戯曲を読む習慣は無いのだが、これは面白いと聞いて気になっていた。それにそれ以上に意味深なことも聞いた。それなら自分で確認しなくては。 基本的にはギャグである。コント、と言っていいだろう。後で知ったが、…

鬼が島へ行く

はるばる来たぜ高松~。という歌は無いが、気分はそんな感じ。実は前泊できたので、いきなり観光となった。 船着き場から四方を眺める。 んで、女木島というところに行くことになった。別名鬼が島なんだとか。 港のお迎えもさっそく。 バスでちょっと移動し…

自虐パロディありの   偶像のレクイエム・刑事コロンボ

偶像のレクイエム・刑事コロンボ/リチャード・クワイン監督 往年の大スターと仕事で出会ったらどうするか。それもファンだったとしたら。もちろん誰かに自慢したくなるのだろうけど、コロンボ刑事も自慢しますね。それも家族に電話までしてしまう。それもそ…

僕には勤まらない職業   裏切りのサーカス

裏切りのサーカス/トーマス・アルフレッドソン監督 最初は確かによく分からないところが多かったのだが、じわじわとその緊迫感と作りの緻密さの伝わってくる作品だった。いろいろ伏線が張ってあったような事は、もう少し最初から気付けて観ていればよかった…

ブラックな笑いは心の糧になる   あなたに似た人

あなたに似た人/ロアルド・ダール著(ハヤカワ文庫) この本を最初に知ったのはずいぶん前の話だったと思う。それほど有名だった訳だ。短編集なのでいろんな話があるのだが、非常にブラックな味付けが特徴である。残酷だったりエロチズムだったり、悪趣味だ…

みのもんたの事なんて問題じゃない

今回は本当によく知らないことを書く。何故なら僕は主として民放を見ないからだ。そして、もっと正直に言うと、そのきっかけの人の一人がテーマだからかもしれない。 それというのも「みのもんた」。 僕は彼の価値というものは分からないではない。しかし、…

コロンボの馴染まない背景   ロンドンの傘・刑事コロンボ

ロンドンの傘・刑事コロンボ/リチャード・クワイン監督 とにかくあちらの人はシェイクスピアが好きなんだな、と思う。演劇をする人たちは、やはりその科白回しに堪能されるというのはあるんだろう。実のところその醍醐味は僕にはあんまり分からないのだが、…

草間彌生的混乱と熱狂

草間彌生を見て来た。 草間彌生を最初に知ったのはごく最近のことで、NHKで特集か何かをやっていたからだ。いや、少しくらいは噂に聞いていたかもしれないが、まったく興味がわかず、知らなかった。 テレビの草間は奇矯なだけでなく、非常に病的に思えた。ま…

古き良き時代を思うより無い   有りがたうさん

有りがたうさん/清水宏監督 山間を走る乗り合いバス。その運転手の愛称が「有りがたうさん」なのである。それは狭い山道を歩いている人が、バスに道を譲ってくれる度に「ありがとう」と声をかけるからなのだ。原作は川端康成で、そうしてそういうのどかな時…

散髪がウケるようになった件

散髪した。 伸びたから切ったという単純なことだけど、なぜか儀式めいている。9月だから三で割れるな、という理由で僕は納得しておりますが、ま、どうでもいいですな。 昔と比べると散髪の時間が短くなった…、という話を飲みながらしていると、何故かかみさ…

豊かな自然の復活を願う   ニングルの森

ニングルの森/倉本聡著(集英社) 童話、というかメルヘンというか、寓話というか、神話というか。 富良野に行ったんで、読みたくなったのかもしれない。それしか購入の動機がよく分からん。 最初に断わっておかなくてはならないが、僕が特にお勧めする類の…

移動距離より速度の問題だけど…。

高速道路ばっかり運転していると思うことは、相対性理論で若返らないかな~ということ。 でもよく考えてみると、そうであるならば飛行機のパイロットは年とらないはずだし、車でも長距離運転手という職業もあるわけだ。 彼らにもストレスや疲労というものは…

昔をみると今は忙しい   らせん階段

らせん階段/ロバート・シオドマク監督 古典的名作といわれるもの。さすがに古いのだが、そういうところを楽しんでもいいかもしれない。驚かす手法は上手いのだけれど、ネタがばれた後は何となく単調に感じられた。 考えてみると、既に僕らは相当映画的には…

道を聞くべき県

宮崎行ってきた。お仲間が居たのだが、皆口をそろえて宮崎は遠いという。確かにその通り、以前と比べたら近くなったにもかかわらず遠いところだよ。 しかしながら相対的に考えると、宮崎の人は長崎に来るには難儀しているに違いない。遠いなあと思っているに…

荒野と平行線

この題材はどう料理しようかな、というのが難しく思われて、ちょっと敬遠していた。それというのもコメントのずれた感覚の話だから。簡単にいうと文意とは別のコメントへの対応の苦慮ということになる。誰もが経験するとは思うが、誤解の種は確かに自分の投…