かわせみ側溝から

志は低空飛行 

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

とにかく眠い私

近頃なんだか眠いのである。車の運転中に眠くなるのは前からあったが、運転中でなくとも眠くなる。本を読んでいて眠くなることはあったが、本を読んでいなくても眠くなる。午後のセミナーなどで眠くなることはあったが、別段セミナーを受けている訳でなくて…

消えた娘を探せ(ネット&リアル)   Search/サーチ

Search/サーチ/アニーシュ・チャガンティ監督 米国で暮らす韓国系のアメリカ人家族が、ネット上に家族の楽しい思い出などをつづっていく様子がまず描かれていく。小さい娘は好きなピアノを弾き、母親とは料理を作る。父親はそんな家族がいとおしく、電子記…

読み進むと意外なことが分かります   寄港地のない船

寄港地のない船/ブライアン・オールディス著(竹書房文庫) おそらく巨大な宇宙ステーションのような移住船の中で、何世代にもわたって生活をしている人々がいる。船内は食料にもなるポニックという植物のジャングルのようなところになっており、蠅などが飛…

これで復讐しない男はいない   白い花びら

白い花びら/アキ・カウリスマキ監督 サイレント白黒映画。フィンランドの古典文学の原作があるらしい。おそらくだが、モチーフを借りてかなり形を変えて創作しているものとは思われるが。 キャベツ農家の二人は、仲睦まじくしあわせに暮らしていたが、オー…

系統樹思考を手にした無敵感に浸る   系統樹思考の世界

系統樹思考の世界/三中信宏著(講談社現代新書) 副題「すべてはツリーとともに」。系統樹という言葉や図式は見たことがあるだろう。見たらならば、すぐにその意味はおおよそ理解できるはずで、樹木の枝が分かれている様子さながら、物事の分類はできるとい…

じれったいダンボ   ダンボ

ダンボ/ティム・バートン監督 オリジナルのダンボは太平洋戦争開戦のころに作られたらしいが(アニメ作品)、このリメイクは実写映画(ほとんどCGなんで、アニメのようなものだが)である。かなりの古典作品であるけれど、僕が子供のころにもテレビか何かで…

五十肩が治っていた

前に五十肩のことを書いたが、肩の方はほとんど快方に向かっている。ちょっと痛いところは無いではないが、生活に支障が出るほどではなくなった。以前は風呂で体(特に背中方面)を洗うのに一苦労したが、そういうことが無くなっただけで、ずいぶん生活にゆ…

シュールで笑えて懐かしい   コントラクト・キラー

コントラクト・キラー/アキ・カウリスマキ監督 会社の人員整理で解雇され、失望し自殺を図るがうまく死ねない。自分の性格から自殺は難しいと考えて、殺し屋を雇って自分を殺してもらうことにするのだったが……。 そのままとれば重い内容だが、実際はシュー…

どこか知らない不思議の国どうしの……   金の国水の国

金の国水の国/岩本ナオ著(小学館) 架空の王国同士の物語のようだ。そのA国とB国は、戦争をやっていがみ合っている。それを傍から見て困った神様が条件を出す、A国には一番美しい娘をB国に嫁に出すこと。B国には一番賢い青年をA国に婿に出すこと。その条件…

典型的な犯人像は疑わしいか   リチャード・ジュエル

リチャード・ジュエル/クイント・イーストウッド監督 デブでなんとなくめんどくさい性格の警備員リチャードは、コンサート会場で酒を飲んで騒いでいる学生を注意するが、聞き入れてもらえない。仕方ないので警察に注意してもらうように呼ぶと、学生たちが立…

エディのプレイは永遠です

エディ(ヴァン・ヘイレン)が亡くなったことは残念ではあるが、ああ、そうだったのか、とは思った。年齢も65ということで、まだ早いとはいえるものの、偏見もあるのか、ロックスターはあんまり長生きしない印象もあって、いわゆる普通である。亡くなって…

落ち込んだ時には回復できるはず   いとこのビニー

いとこのビニー/ジョナサン・リン監督 西の大学へ転校するために車で大陸を横断している学生の二人が、途中ガソリン・スタンド兼コンビニで買い物をする。買い物かごが無いのか、たくさん買ったためにうっかり自分のポケットに缶詰めを入れていたことを忘れ…

血では貢献できないが……

そういえば先日所属する奉仕団体で献血を行った。僕はそのお手伝いに馳せ参じた。これは前にも書いたことかもしれないが、僕は血が苦手である。ブライアン・デ・パルマは好きな監督だが、キャリーは見返したくない。スタンリー・キューブリックは好きな監督…

なんかこう気持ち悪いです   ボーダー 二つの世界

ボーダー 二つの世界/アリ・アッバシ監督 違法なものを持ち込んでいることを、不思議な嗅覚でかぎ取る特殊能力があるらしい税関職員のティーナだったが、ある日何か異様な感じをかぎ取った男は、何も違法なものを所持していなかった。しかしながら何かの幼…

少年マサアキの思い出とともに   サイボーグ009「地下帝国”ヨミ”編」

サイボーグ009「地下帝国”ヨミ”編」/石ノ森章太郎著(講談社) おそらく小学生以来の読み返しだった。この作品が作られた時期は、僕の生まれる前からの連載のようだから、僕が小学生時代に読んでいた時でも、すでに古典的なものだったかもしれない。ところ…

勘違いコントの長編版   ヒッチコックのファミリー・プロット

ヒッチコックのファミリー・プロット/アルフレッド・ヒッチコック監督 邦題がこうなっている。ヒッチコック監督の最後の作品であることと、やはり監督の名前を最初にあげたほうが分かりやすいという考えがあったのだろう。内容はなんとなく地味だし。さらに…

「漫勉neo」ほんとにイイっす

NHKの番組に「漫勉」というのがある。厳密にはNEOとついていて、新たなシリーズが始まったのだ。基本的には浦沢直樹という漫画家が、恐らく本人が気になる漫画家にインタビューするような形式であるが、先に仕事場に定点カメラで作画の様子を何日間かに渡っ…

現実と幻想の境が無い少年時代   ジョジョ・ラビット

ジョジョ・ラビット/タイカ・ワイティティ監督 第二次大戦下のドイツにて、ヒットラー・ユーゲントに入隊しているジョジョという名の10歳の少年がいる。彼はまだ子供である上にどんくさく、ユーゲントの訓練でウサギを殺すことができず、表題のようなあだ名…

こういうのこそ、ダイエットの教科書にすべきだ   医療記者のダイエット

医療記者のダイエット/朽木誠一郎著(角川書店) 副題に「最新科学を武器に40キロやせた」とあり、帯には「やせるための答えは環境だった」とあり、115キロだったころの著者と75キロになった著者の姿らしい写真がついている。著者は医学部を出ながら医者に…

名画に署名のない理由とは   ラスト・ディール

ラスト・ディール/クラウス・ハロ監督 副題「美術商と名前を亡くした肖像」。フィンランド映画。どおりでまったく聞き取れない言語だった。しかし、ありがとうが「キートス」なんですね。勉強になった。 細々と画商を営んでいる老人は、以前より画商として…

晴れ晴れとした気分を獲得するために   その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。

その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。/吉川浩満、山本貴光著(筑摩書房) 古代ローマの大賢人といわれるエピクテトスという人の教えは、その弟子であるアノアリスという人が、あくまで覚書のためにしたためたノートがあった。それがなぜか流出して有名…

真実を暴くのか嘘に生きるのか   真実

真実/是枝裕和監督 フランスの大女優が自伝を出版する。そのお祝いに娘親子がアメリカからやってきて滞在する。その期間女優は新進女優と共演し、愚痴ばかりこぼしている。自伝は「真実」という題名なのだが、実は母と娘のことや、長年尽くしてくれている執…

さいはてたひ を読む(見る)

最果タヒのドキュメンタリーを見た。ドキュメンタリーといったって、顔を出さない謎の詩人だから、個人がどんな人なのかはちょっと分からない。「最果タヒ」だっていかにもペンネームだろうし、若い女性かな、という感じくらいは分かっているようだが、この…

人間が食べられるのは気持ちが悪い   進撃の巨人 End of the World

進撃の巨人 End of the World/樋口真嗣監督 ということで続編である。これまた前編にひきつづいて酷評の嵐なのだが、どんなもんだろう。やたらめっぽう強いシキシマという兵士がキーになっていて、大活躍をすることになる。 お話は前編に引き継がれて、活躍…

分類上魚が消えても目の前にはいる問題   自然を名づける

自然を名づける/キャロル・キサク・ヨーン著(NTT出版) 副題に「なぜ生物分類では直観と科学が衝突するのか」とある。帯には「魚」は存在しない? とある。生物を分子レベルで解析して進化のルーツを探って分類しなおすと、複雑なルーツをたどって生物は進…

原作のある作品の再解釈の難しさ   進撃の巨人 Attack on Titan

進撃の巨人 Attack on Titan/樋口真嗣監督 原作漫画があって、それはまだ連載が続いているらしく、要するに未完である。そういう中でこのような映画が作られた。どんどん長くなっている作品にあって、どのようにストーリーを刻んで構築するのかは、きわめて…

県境に萌える、楽しむ   ふしぎな県境

ふしぎな県境/西村まさゆき著(中公新書) カラー版である。あえてカラー版なのには理由があって、県境をしめす境界を色分けして表示するなど工夫してあるというのがある。しっかりと堺の分かるところを中心に紹介はされてはあるものの、それがあいまいとい…

わがままは生きている証   こんな夜更けにバナナかよ

こんな夜更けにバナナかよ/前田哲監督 原作は、この映画の主人公でもある筋ジストロフィーの患者鹿野靖明とそのボランティアとの関係を描いたドキュメンタリー。それはそれで傑作なのでぜひ読んで欲しいが、映画はそれをモチーフにして鹿野やボランティアを…

番号に憑りつかれる人々   番号は謎

番号は謎/佐藤健太郎著(新潮新書) 子供のころある友人からハガキをもらったのだが、あて名の住所のところに番地の番号しか記載がしていない。なるほどそれで、郵便番号は何県から住所町名あたりまでの意味らしいな、とその時悟った。だからといって番号マ…

お酒の税金だから言ってるんじゃないよ!

10月から酒税などがちょっと変わった。特に第三のビールが値上がりして、逆にビールの方が値下げとなったことで、まあ、その方面の調整がなされたということは誰にでもわかる。ビールに関する税金のかかり方には、もともと不公平感はあるわけで、それもかな…