かわせみ側溝から

志は低空飛行 

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

22年を振り返る 読書②考え・モノの見方

というくくりでみると、この本には汎用性がある。どんな仕事にも生かされる考え方ではなかろうか。「面白い」のつくりかた/佐々木健一著(新潮新書) 正直言って物理の世界はどうなってるんだかよく分からないが、そういうちょっと分からないなりの考え方の…

高いところに住み続けられない   空に住む

空に住む/青山真治監督 郊外の出版社に勤める直美は、両親を失い叔父からタワーマンションの一室をあてがわれて暮らすことになる。そこから見える都心の風景は、傷心とともに何か浮遊したような気分にさせられる。そういう環境にあって、同じマンションで暮…

22年を振り返る 読書①小説

ともかく衝撃を受けてしまって、気分がものすごく悪くなった。そういう小説が世の中にはあるということで、お勧めなんだかよく分からないが凄いものです、これは。忌中/車谷長吉著(文春文庫) この方もそういえば亡くなったのだった。本人は開き直っていた…

猫の次に殺したくなるのは……   猫いじめに断固NO!虐待動画の犯人を追え

猫いじめに断固NO!虐待動画の犯人を追え/マーク・ルイス監督 元はテレビドキュメンタリー作品のようだ。3話からなり、合計185分。放送の都合で区切られただけだろうと思われ、基本は一本の映画のようなものだろう。 最初はネットで猫殺しの映像が流れ…

斬新は王道だ   「面白い」のつくりかた

「面白い」のつくりかた/佐々木健一著(新潮新書) 著者はNHKの主にドキュメンタリー作品などのディレクター。僕は特に意識していなかったが、著者の作品をそれなりに観ていて、結構ブログで紹介していたと思う。それくらい良質で面白い作品を作っている人…

とにかくすさまじいことは確かだ   グレイマン

グレイマン/ジョー&アンソニー・ルッソ兄弟監督 CIAに殺し屋として雇われたシックスという凄腕の男がいる。仕事で殺した相手が、実は元同僚であることと、この男が持っていたチップにCIAの上司の悪事が記録されていることを知り、逃亡する。しかし裏切りを…

22年を振り返る③(ドキュメンタリーも良かった)

これは厳密にはドキュメンタリーというか、コンサートである。しかしながら、こんなにドラマチックな舞台ってそうそうないだろう。多様性とは何か。答えは完全な形でここにある。大傑作である。アメリカン・ユートピア/スパイク・リー監督 いわゆる女好きの…

不自由が恐怖を助長する   RUNラン

RUNラン/アニーシェ・チャガンティ監督 クロエは何らかの障害があるらしく車椅子生活を送っている。身の回りの世話は母親が担っている。母は献身的に娘の世話をしているものの、愛情が強すぎるためか、やや過保護気味にみえる。ある日買い物袋の中から、母…

22年を振り返る②(邦画)

素直にこの映画は素晴らしくよくできていると思った。ゲイというのはこういう感じなんだな、とかなりしっくり理解できた。そして周りの勘違いも。娯楽作としても楽しめます。①彼女が好きなものは/草野翔吾監督 日本の中にある階級というのが、なかなかによ…

いわゆる政治的戦い   シン・ウルトラマン

シン・ウルトラマン/樋口真嗣監督 巨大生命体の「禍威獣(怪獣ではないらしい)」が暴れる日本に、さらに謎の巨人飛翔体ウルトラマンがやって来る。ウルトラマンは、何故か子供をかばって死傷した日本の禍威獣対策室で働いている家永という男が気になり、一…

22年を振り返る①(洋画)

今年はこれが一番面白かった! っという感じじゃなかったかもしれない。でもまあ、案外面白かったよな、というのは当然あって、そういうものと出合えたのが良かった。それで選んだのが上位三作品。 ふつうは選ばれないんじゃないかと思うところもあるけど、…

これは夢か現実か?   パッション

パッション/ブライアン・デ・パルマ監督 最初はあこがれも抱いていた女性(同性)上司だったが、自分のアイディアを取られた上に、その功績でさらに出世して自分の都合よくふるまう行いに反感を募らせるようになる。そうしてついには殺意を覚えるまでになっ…

会議に遅れる人

先日の会議の折、開会の5分前にやってきた人が大声で「遅れて申し訳ありません」と言って頭を下げた。「遅れてませんよ」と僕が言うと、「5分前集合が当たり前なので。申し訳ありません」と再度頭を下げた。そんなことは当たり前ではないと思ったが、僕は…

テレビとは話が違う?   あなたの番です 劇場版

あなたの番です 劇場版/佐久間紀佳監督 テレビドラマの映画版。ただし、テレビドラマとは全く展開が違うのだという。登場人物はだいたい同じで、設定が違って展開もずれていくようなことになっているのだろうか。 マンションの住民会の仲間を招待して、船上…

どこまでも救われないが、諦めませんように   こちらあみ子

こちらあみ子/今村夏子著(ちくま文庫) あみ子というちょっと個性的すぎる子供の視点で語られる物語。子供の視点から語られるものごとは、かなりいびつでゆがんだ世界が広がる。バイオレンス満載で危険だが、あみ子は特にそういうことは気にしていない。し…

恋愛の長期化も問題かも   劇場版 きのう何食べた?

劇場版 きのう何食べた?/中江和仁監督 原作漫画もあり、人気ドラマの映画版。とはいえ、オリジナルの脚本のようだ。同性カップルの日常的な生活と、同性であるが故の苦悩をテーマにあれこれのエピソードがある。相手のことを思うあまり、勝手に勘違いをし…

「ピクニック」をわからない人

「花束みたいな恋をした」という映画を観ると、たいていの人はやはり今村夏子の「ピクニック」が気になって読んでしまうようだ。かくいう僕もそうなのだが……。 それというのも映画の主人公たちが科白の中でこの作品についてふれるからで、映画の中で面接を受…

鳥の飛翔の美しさ   グランド・ジャーニー

グランド・ジャーニー/ニコラ・ヴァニエ監督 母親が恋人とのバカンスに行くために、元夫(息子にとっては当然父)のところに息子を預けに来る。元夫は鳥類学者で、絶滅が危惧される雁の渡りの研究をしている。フランスから遥か北の北欧の野営地に毎年渡るル…

つぶれるのを望んでいる会社とは?

習慣的に映画は観ているが、そのほとんどがネットになった。ネットフリックスにアマゾンプライムである。ともに50本くらい見るべきストックがあって、ときどき増える。どのみちそんなに観ることは不可能そうに感じるので、しばらく放置したのち、やっぱり食…

理想的人間社会の在り方   ジーサンズ はじめての強盗

ジーサンズ はじめての強盗/ザック・ブラフ監督 原題はgoing in style. 年金生活の上に、以前勤めていた会社が倒産したために給付が減らされることに怒った男たちが、たまたま遭遇した銀行強盗に感化されて、自分たちも銀行強盗をやろう、という話である。…

目の前の物理に気づかず正解してた私たち   物理学者のすごい思考法

物理学者のすごい思考法/橋本幸士著(インターナショナル新書) 物理学者がどんなことを考えているのか、というのは一言でいうのはむつかしい。人の考えていることなんて、つまるところ分からないからだ。しかしながら、考え方の一端くらいは、教えてもらえ…

壮大な辞書はそれなりに変な人々が作る   博士と狂人

博士と狂人/PBシェムラン監督 オックスフォード英語辞典の誕生秘話は、それなりに有名なので知っている人も多いと思う。これも当然原作があるはずで、しかしそれが種本かどうかまでは知らないけれど、この物語に関する逸話は多いと思う。かくいう僕もこのお…

トラブル発生。でも帰ってきたよ(大分3)

この日、何か警察で式典がおこなわれる予定のようでした。早くから若手のイケメン警察官が準備をされておりました。頑張ってください。 散歩を終えて、コンビニによって新聞とコーヒー買って、一旦部屋に戻ります。これはほとんど出張のルーティンですね。 …

人を探すにはどうするか   ゼロ・ダーク・サーティ

ゼロ・ダーク・サーティ/キャサリン・ビグロー監督 プライムビデオで配信が停止になると表示があって、それでは、と思って観始めたら、これがなかなかのもので……。気づいたらこれって、キャサリン・ビグロー監督じゃないですか。面白いの、当たり前だったの…

ドーハはやはり因縁の場所だ

ワールドカップの日本の戦いは、応援はしてたけど、コスタリカ戦以外は寝ていた。地球は丸いので、時間が合わないのは仕方がない。それにテレビ観戦がリアルな応援なのかは疑問がある。真剣度や熱意というものとは、別のものではなかろうか。 しかしながら、…

サドマゾエログロてんこ盛り   殺し屋1

殺し屋1/三池崇史監督 靴踵に刃物を仕掛け空手を使って相手を殺す「殺し屋1(いち)」というのがいる。どこから依頼があるのかは分からないが、1は「オヤジ」から指令が居りてくると、依頼された人を殺すのみ。しかしこの1はちょっと変で、泣き虫でいじめ…

いろいろ道草する(大分2)

だいぶ夜の道から生活の道に変わってきました。 というか、人は高層化した住居にかたまって住んで、コンパクトに街の構成をまとめたくなっているのではないでしょうか。車なんかもあって、長距離の移動が可能になっているのに、結局は局所集中的な活動も活発…

それぞれの過去は、少し甘えている   影日向に咲く

影日向に咲く/平川雄一郎監督 2008年作品。パチンコなどのギャンブル依存で借金を繰り返し、何度も仲間の信頼を裏切ってきた男が、オレオレ詐欺に手を回すようになるのだったが……。母が若い頃に、お笑い芸人とともに舞台に出ていたことがあって、その当時の…

小倉経由で行ってきた(大分1)

すっかり出張の足となった新幹線。ほんとに便利になって助かります。 千綿の数秒は約四分後です。以前の事業所はこの上にあるんだよな。ニ十何年も通ったんであります。 今回はふつうにリレーかもめで博多まで行って、小倉経由なんですよね。 小倉駅で席を反…

趣味や共感は全部合わなくていい   花束みたいな恋をした

花束みたいな恋をした/土井裕泰監督 終電車に乗り遅れて知り合った二人は、お互いの趣味や趣向が本当に似かよっていて、際限なく話が弾むことに喜びを覚える。当然そのまま付き合うことになるが、最初はセックスばかりしていた頃もあったが、学生を卒業し、…