かわせみ側溝から

志は低空飛行 

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

変なアメリカとアメリカ人(2020年をふりかえる)

バック・ト・ザ・フューチャーで有名になった自動車が、「デロリアン」だったというのは、実は知らなかった。もちろん映画に出てくるので車は知っていたが、その人物はまったく知らなかった。いかにもアメリカ的で、そうしてやはりアメリカ的に悲しい。そう…

往年のスターのその後(2020年をふりかえる)

2020年に個人的に観た映画をふりかえる。田舎暮らしなので、ほとんど映画館には行かない。住んでいるまちに映画館が無くなってうん十年。そういうスペシャルな習慣が無いのだ。毎年断りはしているが、だから僕はもっぱらDVDやネットで映画を観る。時系列は、…

今からでも間に合うかどうか   せんせいのお人形

せんせいのお人形/藤のよう著(KADOKAWA) 何か事情があって親戚をたらいまわしにして育てられていたスミカだったが、とうとう引き取り手が無くなる。遠い親戚たちはこの困った状況に、独身で教師をしている昭明(ショウメイ、と読むらしい)という男に託す…

隔離された人間の狂気   9人の翻訳家 囚われたベストセラー

9人の翻訳家 囚われたベストセラー/レジス・ロワンサル監督 全世界的に翻訳されているベストセラー小説の完結編の原稿がある。各国の代表的な翻訳家がある場所に集められ、隔離される。そういう特殊な状況で、同時通訳の作業を行い、世界的に同時出版しよう…

ワニさんの仕事は何だろう   Professional Crocodile

Professional Crocodile/by Giovanna Zoboli &Mariachiara di Giorgio(Chronile Books) 外国の絵本。プロフェッショナルなクロコダイルってなんだ? という話なのだが、実はそのままのお話だったりするので、見てのお楽しみだ。 ワニさんは、朝起きてトイ…

HDDの残量が欲しい

僕は普段からたくさんのテレビ番組を、ハードディスクに予約録画している。朝からニュースを見る以外に、生で放送を見るというのは、ほとんどしない。何しろ録画で撮りためているものであふれていて、200時間程度は、見ようと思っている番組が、見られないま…

タブーというのは、触れてはいけないのである   お名前はアドルフ?

お名前はアドルフ?/ゼーンケ・ヴォルトマン監督 もともとはフランスの舞台劇だったらしい。それをドイツで映画化したというのは、つまりお名前がアドルフだったからだろう。 妻の弟夫婦に子供が生まれることになり、名前をアドルフにしたい、ということで…

更に極端なバカに呆れる

男と女でどちらの方が優秀か、というようなことを言うような人がいて、管理職の割合で不平等があるのではないかという話がある。しかしながらこれは、男女に自分のことを肯定することに違いがあるらしいことが分かってきており、男の方が自分の能力を過大に…

伝説の子役の晩年の姿    ジュディ 虹の彼方に

ジュディ 虹の彼方に/ルパート・グールド監督 「オズの魔法使い」などで有名なジュディ・ガーランドの伝記映画。子供時代は主に回想で、今は中年で子供を連れながら、昔の名前で出ています的に有名さを利用して独自公演などして糊口をしのいでいた。しかし…

今年も高校駅伝楽しめた(あとは箱根ですね)

毎年クリスマス前後の日曜になると、日本では高校駅伝が西京極で開催される。もうずいぶん前からこれが年末の風物詩として、楽しみなのである。それに今年は例のコロナ禍というのがあって、スポーツのイヴェント自体がふつうの形で行われない可能性が高かっ…

物語の力、絵の力   太陽のイヂワル

太陽のイヂワル/惣領冬実著(講談社) 漫画の短編集。著者が女性なので女性向けの漫画かというと、ちょっとそういう感じではない。女性らしい感性のもとに描かれてはいるものの、それは果たして女性だけのものか、ということか。ちょっと不思議な感覚のお話…

イノシシの自然を取り戻そう

イノシシの問題を扱うテレビ番組を見た。今年はうちの田んぼでも大きな被害を出している。収穫前にやられたのでダメージが大きかった。結局それ以上のことを考えて、稲刈り時期を少しだけ繰り上げて対応してもらった。コメの質自体はまずまずだったので、担…

呆れるほど恐ろしい   幼い依頼人

幼い依頼人/チャン・ギュソン監督 父が新たに結婚した相手が、子供嫌いの虐待母だった。容赦ない暴力をふるわれ、姉と弟のきょうだいは、日本でいう児童相談所に駆け込む。そこでは法律を学んだが就職の決まらないやる気のない男が、新たに働き出したばかり…

愛される呆れた人生   さらば愛しきアウトロー

さらば愛しきアウトロー/デビッド・ロウリー監督 日常的に銀行強盗を繰り返している男たちがいる。実は3人組の爺さんで、主犯格の男は、ほとんど人生を楽しむために銀行強盗をやっている感じなのだ。しかしながら実際は時々警察には捕まっていて、そのたび…

しびれは広がる

二の腕のしびれの件は以前に書いた。その経過というか、実は右手の甲や親指にもちょっとだけしびれのようなものがあるような気がする。いや、たぶんある。 もともと字はものすごく下手なのだが、なんだか最近さらに下手になっているのである。これも元々あっ…

漢字が思い出せない

僕は自他ともに認めるメモ魔だろうと思う。鞄の中には常時複数のメモ帳が入っているし、手帳と文庫大のメモ帳には毎日のことが書いてあるし、胸ポケットには小さいメモ帳も常備している。そうしてその時々に読んでいる本にも書きこむし、会議の資料には落書…

最も美しいセオリー   現代によみがえるダーウィン

現代によみがえるダーウィン/長谷川真理子、三中信宏、矢原徹一著(文一総合出版) 20年くらい前に出ていた本。ダーウィンはすでに200年くらい前の人なのだが(進化論は160年ほど前に出版されていると思う)、もちろんそのダーウィンの書いた進化論は、現代…

才能のある男の生涯   ジョン・デロリアン

ジョン・デロリアン/ニック・ハム監督 麻薬密売の運び屋をやっているパイロットのホフマンは、FBIに捕まり、罪を問われない代償として、アンダーカバーとして麻薬のおとり捜査に協力させられることになる。最初は大物密売人を挙げるために動いていたのだが…

おでんを食べる

寒くなってくると、おでんを食べたくなるのは当然だ。今は夏でもおでんを出すような店もあるし、特に季節と関係なく食べられるようになっているとはいえ、やはり本格シーズン到来という気分はあるのではないか。 風情の面から言うと、屋台でおでんをつつきな…

愚かさこそ生きている証(過ちでもある)   アメリカン・アニマルズ

アメリカン・アニマルズ/バート・レイトン監督 先入観無しにこれを観ると、少し戸惑う。実演している俳優はいるが、時折実在の人物のインタビューが入るのだ。厳密な意味でドキュメンタリーではないのだが、実際の事件を再現した物語らしい。 主人公の大学…

選択されるのを怖がる人々

夫婦別姓問題って、まだ議論やってるんですね。選択的夫婦別姓に何の問題があるのか、僕にはよく分からないんだけど、家族の一体感が大切だとか、いう議論があるらしい。ますますよく分からない話なのである。どこにそのことと関係があるのだろう? 文化的な…

日本だと、非行に走る事例   リンドグレーン

リンドグレーン/ペアニレ・フィシャー・クリステンセン監督 農家の16歳のおてんば娘のアストリッドは、お手伝いがてら地元の小さな新聞社で仕事をするようになる。自分と同世代の娘のいる編集長は、離婚騒動などで気持ちがふさいでいた。そういう時にふとア…

50代前半とはどのように見えるのか

「娚の一生」という漫画は、映画化もされているらしい。それで主人公の相手役である男性が豊川悦司なのである。トヨエツは二枚目だし、関西弁も難が無いのでいいのかもしれないが、設定は50~53歳くらいのはずである。これにはちょっと微妙な気分になる。何…

器用すぎるのは不器用な証拠   娚の一生

娚の一生/西 炯子著(小学館) 娚はオトコと読ませている。著者の名前は炯子(けいこ)である。こういうところから、少し面倒な雰囲気は漂ってくる。内容もこじれていて、一筋縄ではいかない漫画である。 全四巻だが、本編は3巻で終わっている体裁のようだ…

本来記憶とは、もう少し曖昧なものだ   マザーレス・ブルックリン

マザーレス・ブルックリン/エドワード・ノートン監督 勝手に言葉がついて出るチックの症状(トゥレット症候群だろうと思う)をもっている探偵のライオネルは、上司であり育ての親のような存在のフランクが殺された理由を探っている。そういう中都市計画の反…

人魚を食う人々   人魚の森

人魚の森/高橋留美子著(小学館) 人魚シリーズ1、となっている漫画。人魚の肉を食うと不老不死になるという伝説にまつわる話が、三本ばかり入っている。くしくも不老不死のテーマである火の鳥を読んでいる最中に手に取ってしまった。テーマが同じなので、…

戦争と、詐欺と、親子の再生   天国でまた会おう

天国でまた会おう/アルベール・デュポンテル監督 第一次大戦の休戦前の士気の上がらない塹壕の中、ブラデル中尉は無理に戦い続けるために二名の視察を送り、その兵士を背後から撃ち、ドイツ軍が攻めたとして強引に部隊を突撃させる。突撃兵の一人であるアル…

今度はクローン問題   火の鳥:生命篇

火の鳥:生命篇/手塚治虫著(角川書店) テレビの高視聴率を稼ぎだすために、クローン人間を狩るという残酷番組を思いつく若きディレクターが、様々な生命のクローンを作り出すことができるというアンデスにあるクローン研究所を訪ねる。最初は断られるが、…

聞いたことあるのかさえ分からない流行語

新聞を読んでいると、今年の流行語大賞というのが発表されている。大賞が「三密」ということなんだが、あーそうですか、って感じである。話題づくり戦略として大成功した企画だけれど、相変わらずセンスがない結果だ。エントリーされている語をみても、本元…

手塚は鼻の男に冷たい   火の鳥:宇宙篇

火の鳥:宇宙篇/手塚治虫著(角川書店) 遥か彼方の惑星から地球へ向かって移動していた宇宙船が、何かのトラブルにあい人工冬眠していた乗組員が起き出してくる。一年交代で起きていた男は、手足を縛って死んでいた。宇宙ノイローゼにあって自殺でもしたの…