かわせみ側溝から

志は低空飛行 

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

鰻とは距離を置いていたが

隣の市は鰻が有名なので、子供のころから鰻は身近である。とはいえそんなに頻繁に食べられるものではないので、ごちそうだったことは間違いないが、しかし結構食べさせてもらっていたかもしれない。今考えると、うなぎ屋ばかりとは限らなくて、それなりに家…

読書会は遠い

読書会の本を読んだことで、読書会というのは体験したことが無いし、なんとなくそういうものに興味がわいてきた。とりあえず地元での読書会なんてものがやってないかな、とつらつらネットで検索したのだが、これが無いのである。長崎市内で開催されたものは…

本を深く読むという行為   読書会という幸福

読書会という幸福/向井和美著(岩波新書) 著者は翻訳家でもあり司書でもあるそうだ。最初は翻訳の師匠から誘われて読書会に参加したことから始まって、それから三十年を超える歳月、ほぼ毎月読書会を開いて集まっているという。「チボー家の人々」とか「失…

僕の政治信条は遺伝の結果なのか

池谷裕二のエッセイを読むと、政治信条は遺伝的であるという可能性があるらしい。少なくとも25%は双子で相関がある。さらに、大人の投票結果と比べると、子供が投票しても70%結果が一致するという。もっとも子供に選挙のポスターをみせて、自分たちが乗る…

観るのが苦痛だが   異端の鳥

異端の鳥/ヴァ―ツラフ・マンホール監督 ユダヤ人であることからナチスの迫害を恐れ、親元から離れて田舎に預けられた少年だったが、その後少年を預かっていた老婆は死に、辺境の地をさまようことになる。しかしながら行く先々で、差別や迫害に遭い、凄まじ…

夏は焼き鳥を焼く

今夏、とあるLの会において焼き鳥を焼かせてもらった。三年前は裏方だったうえ、用事があって、フルで活動していない。だからほぼ未経験と同じなのだが、そういう僕が焼いてよかったかどうかというより、人数等の問題があって、そうなってしまったかな、とい…

どうして他人(ひと)にも読んで欲しいのだろうか

本を売るためのうたい文句だろうけれど、「泣ける本」だとか、「感動に震える」だとかいう言葉は確かに氾濫している。映画なんかだと「全米が泣いた」とか書いてある。そんなことがあるはずないが(北朝鮮ならあるかもしれないが)、こういうのを見て、「そ…

重要なものを先に選択なんて面倒だ

利根川進は著書「精神と物質」の中で、「アゲハチョウの模様がどうして地域によって異なるのかは面白い疑問かもしれないが、本当に重要な問題かどうかはよく考える必要がある。そのような小さな疑問に対する研究をいちいちしていたのでは、とても時間が足り…

誤りから学ぶことの多き事よ   子どもに学ぶことばの認知科学

子どもに学ぶことばの認知科学/広瀬友紀著(ちくま新書) テストの珍誤答というお笑い分野があって、ネット上にもたくさん見られるが、書籍化されたものも多い。本人はまじめに書いたかもしれないが、いや、むしろそうであるからこそ、激しい笑いを誘う分野…

お勧めの本を選んであげる

なかなか本が読めないし、何を読んでいいかわからないので、何かいい本が無いですか? と聞かれることがある。そんなこと聞かれても困っちゃうな、という感じなんだが、そもそもいったいどんな本のジャンルをさして読みたいのかくらいは範囲を教えて欲しい。…

休んだらもっとストレスが溜まる問題

連休が取れたとしても、基本土曜祭日は休みになったら保育所も休みだし、結局育児でどこにも行けない。育児を伴う休みは親には負担が大きい。結局みんなが同時に休んでしまうと、インフラが使えずどうにもならない問題である。という話を聞いた。確かにそう…

ロシヤ大衆はおとなしい

ロシヤ人は、ウクライナ侵攻について、実のところどんな印象を持っているのだろうか。それは率直な疑問であり、もっと実直に取り上げられてもいいのではないかと思っていた。もっとも報道規制などがあって、ロシヤの報道上は、プーチンの主張が支持され概ね…

魔女狩りやいじめに加担するのは悪いことである

僕は民放はほとんど見ないので事情が分からないのだろうとずっと思っていたのだが、ついにNHKでも特定の議員を名指しの上で、あたかも統一教会との癒着があるような報道をしているのを見た(ずっとこんな感じといえばそうだったかもしれないが)。ふつうに考…

ドラマ:みおつくし料理帖/今頃になって観る

原作小説は長く読まれたベストセラーであるらしく、未読だが、おそらく力のある作品なのだろう。著者の髙田郁(かおる)は、この作品で作られた料理を実際に自分で作ってみて、各エピソードの終わりにレシピも載せたという。ドラマの方でも、毎回料理の作り…

この国が買われていくらしい

ハウステンボスの売却の報を受けて、地元では動揺が広がる、というような報道を目にしたことはある。親会社が海外旅行を中心に事業を行っている会社だから、コロナ禍で苦しくなったことは目に見えている。買ってくれるという会社が香港の投資会社とのことで…

お仕事は大変だけど……   スペシャルズ!

スペシャルズ!/エリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ監督 「政府がつぶそうとした自閉症ケア施設を守った実話」と副題がついている。お話はその実態を描いたもの。どんな問題があっても入所を断らない施設と、彼らを企業で働いてもらおうと奮闘する団体…

散歩には向かない毎日

こう暑くては、とても散歩などやってられない。それでも何とか歩こうとはしているが、実際は正気の沙汰とは思えない。我ながら、本当に馬鹿なのではないか、と考えてしまう。単なる我慢比べというか、マゾ的な苦行である。しかし、歩かねばならない。そうい…

「沈黙」を読み返す

厳密にいえばこれは読書欄での記事になろうが、あえて雑記的に書いてみる。 新書の「読書会という幸福(向井和美著:岩波新書)」の前書きで、実際に読書会の折に村上春樹の「沈黙」を取り上げた時に、いつもは静かな高校生が、これは自分のために書かれたも…

眠れない筈はないはずだ

そもそもそんなに寝つきは良くなかったかもしれない。しかし、そこまで意識したことも無かった。何故なら酒を飲んで横になると、いつのまにか寝てしまうから。それは寝つきがいいんだよ、という話になってしまうが、そうではない。酒を飲まない日があるから…

縮む社会の公平の在り方

日本の人口が726,342人少なくなった。日本の都道府県で44番目の徳島県以下4県のどれかが、毎年消えている勘定になる。特に今年の問題は、東京都でさえ人口が減ったことである。東京は移動も激しいが、流入人口があるからこそ、成り立っていると言っていい。…

猫にお手する

村上レディオで、猫がお手やお座りができるようになった人の話を聞いて、村上さんが驚き、かつ、違和感を覚えて戸惑っていた。以前比喩で、「猫にお手をさせるくらい難しい(まずは無理だということでしょう)」という比喩を使ったことがあるし、「猫は犬じ…

ごった煮変な人々   黄金の馬車

黄金の馬車/ジャン・ルノワール監督 スペイン統治下の南米ペルーの町を渡り歩いている、イタリアの旅芸人一座がある。ある町で一座は、一般観客にはまったくウケないが、看板女優は、地元の英雄である闘牛士の関心をひき、さらに地域を治める提督にも好かれ…

絵の下手な人が必死になって描いたからこそ

僕は水木しげるファンではあるが、特に妖怪好きという訳ではない。妖怪のようなものの存在は面白いとは思うものの、そういうものとかかわりを持ちたいわけではないのだ。 コロナ禍になって有名になった「アマビエ」というのだって、知らない訳じゃないという…

可哀そうだが、仕方がない   みおつくし料理帖

みおつくし料理帖/角川春樹監督 原作もあり、もともとテレビドラマがあるようだ。キャストは違うようで、関連性までは僕にはわからない。監督は角川春樹で、どうして? という感じもする。後で語るが、演出はベタベタである。まあ、分かりやすさということ…

嫌と言っても反対の意味よ

わざと間違ったことをいう癖というのをご存じだろうか。まあ、普通では何のことを言っているのか分かりにくい話だとは思うのだが、答えや考えを知っているにもかかわらず、会話の手段として、そういうことを言う人がいるのである。間違っているのは、聞く方…

日本で暴動、なぜ?   ANK: a mirroring ape

ANK: a mirroring ape/佐藤究著(講談社文庫) 世界的に著名なAI研究者にして大富豪のキュイは、日本人の若き霊長類研究者の鈴木望をリーダーにした巨大プロジェクトを京都に立ち上げる。莫大な資金をもとに、これも世界的に著名な研究者を集め、注目を集め…

ラーメンは評価する人間のダークサイドを照らし出す

食べ歩きが好きというか、そういう具合に興味をもってそれなりに有名な店などに行くようなことがなかったわけではない。出張もあるわけだし、せっかくだからと下調べしたり、現地の人が気を使ってくれたり、という事がある。そういう店だというだけでも、感…

偏見を糺すのはむつかしい   靴ひも

靴ひも/ヤコブ・ゴールドヴァッサー監督 イスラエル映画。監督さんの名前もいかにもユダヤ人って感じだし、実際に観てみると、なんとなく西側とは違うものがある雰囲気である。基本的に単純な映画なので、文法的には分かりやすいけれど。 別れた妻が亡くな…

妄想で人を恨める人々

毎日新聞のよると安倍元首相の国葬について、世論調査の半数を超える人が反対しているのだという。日本の場合どういう人が国葬になるのかというルールが定められておらず(以前はあったが無くなった)、事実上岸田総理がそう決めたから国葬になった形になっ…

自分を苦しめることで慰められる人   スワロウ

スワロウ/カーロ・ミラベラ=デイビス監督 家庭が資産家でなおかつビジネスでも活躍しているらしい男性と結婚し、周囲が羨むような生活を送ることになった若妻が、妊娠する。当然大きな期待を受けることになるが、実は夫の両親との考え方には違和感を持って…