
渋谷さんが病気療養してしまって番組はどうなってしまうのだろうかと心配していたが、療養は一応長期になるということなのか、代打として伊藤政則さんが番組を仕切るようになっている。最初は思いっきり、なんというか、リクエストなんかも、ずいぶん昔だったら渋谷さんもかけたかもしれないストレートなものが多くて、のけぞってしまった。ツェペリンはもちろんかかるし、ニール・ヤングにスプリングスティーンである。翌週はピンク・フロイドもきた。確かにそうなのだろうが、あえてそういうリクエストでは、あんまり直球じゃないものをかける傾向のある人だったように思うし、かえって代弁者としては良かったのではなかろうか。少なくとも、聞いている僕らには、届いた。しかしまあ、年末特集というのは、やはり無い事なんだろうな。残念である(※ところがその後、大貫憲章と伊藤正則二人でやることに決定した)。
中村さんの報告にもあったが、グラミーのノミネートは、ほとんど女性陣が独占しているという。まあ、そうだろうな、という年ではあった。ずっとテイラー・スイフトが何枚ものアルバムをヒットチャートに乗せたままでいたことと、アメリカ経済を引っ張ってもいるとさえ言われる巨大なツアーを組んで、ものすごいお金が飛び交ったという。とにかくスケールがでかすぎるわけで何が何だか分からない。ずいぶん昔からいる人のように思うけれど、最初はまじめで清楚な感じすらしたけれど、今はもうマドンナよりも女性を象徴する存在かもしれない。すでにカントリーはやってないようだし。マイリー・サイラスは街中でもなんとなく聞こえていたし、シザはやっぱり聞きやすいし、印象に残る。そうして今は何でもロザリアになってしまった。まだ若い子だけど、なんとなく成熟したような曲を書く。そうしていい意味で予測ができない。でもまあ僕としてはボーイジーニアスが、一番ロックっぽいところあるように感じて好感がもてる。僕ら男に対して歌っているわけでは無いのだろうけど。
でもまあ特に総括したいわけでもないし、グラミーに興味もない訳だが、こういうものに賞がつくというのは、やはり何らかの思惑でもあるのだろうか。売れている人にさらに何かやらなくたっていいようにも思う訳で、例えばボブ・ディランがノーベル文学賞を取ったりすると、かなりシラケる。そういうのとらなくたって彼は素晴らしいので、上からやるようなことをすることは無いのである。グラミーがどうなのかは、やはり分からないが、でもまあ授賞式にいたっては、皆嬉しそうにして感謝しているようである。泣いている人もいるかもしれない。そういうのをみていると、やっぱり茶番めいてもいる。そうか、感謝する場を与えるという意味では、売れた人に言ってもらいたいのかもしれない。