
家出をするのは男も女も変わらないようなものであるように考えてしまうが、実態はかなり違う。特に子供の家出というのは、それなりに深刻な事態に陥りやすいという。それもはっきり言って女の子問題である。
家出をする子がどこに行くものかは正直言って知らないが、ふつうに考えるなら知り合いの子の家であろう。一晩くらいなら分からないように匿う場所を、提供できるネットワークくらいあるかもしれない。しかしながら長くなると面倒にもなるだろうし、いる方もいづらくなる可能性はある。それで家に帰るならいいだろうが、金があるなら別に方法がとれるだろう。ネットカフェのような事実上の安易な宿泊場所もあるだろうが、親がそれなりに真剣に探している場合なら、かえって足がつきやすい場所かもしれない。それにいくら安価であるといっても、収入無しに何日も泊まれば、資金はいずれ底をつくだろう。大人なら公園に住み着くような人もいるのかもしれないが、子供なら少し危険かもしれない(大人でも危険だろうけど)。また、季節も関係しそうである。
女の子が厄介だというのは、家出娘を匿うネットワークが複数存在するからである。ネットを検索すればすぐにわかるはずだが、「神待ち(救いの手を差し伸べてくれる、という意味らしい)サイト」というのがあって、家出を専門に仲介するところである。まあ、ほとんどはバッタもんというか、事実上プロの売春サイトの別名だと思われるが(見た目がそのまま売春である)、いわゆる援助交際をさせて、宿泊もさせるということも可能ではあるようだ。本当に神心をもって少女を匿う男もいるのかもしれないが、かえってそういう男は信用ならないものだろう。匿われる方(家出娘)の方こそ、それは割り切ってのことになるのかもしれない。そうするとお金も入るわけで、家出は長期化できる。また、そのまま職業に事実上なっていくということだろう。
もっとも古典的な家出であるなら、数日間で帰ってくるのが当たり前(もしくは数時間)である。一晩行方知れずというのは、それなりにおおごとである。それを許さない家庭の子であれば、そもそも家出などしないだろう。
さて、実際家出してしまう子というのは、いないわけではない。そうして数日で戻ることになったとしても、事態は深刻になっている可能性もあるわけだ。一度そのようなネットワークになじんだ子は、そこの期待から逃れるのが難しくなるようだ。子供は安易にいなくなる場所を探しやすくなった半面、そのハードルが下がった分、危険な領域が身近になっているのかもしれない。住んでいる場所にもよるのだろうが、大人社会は恐ろしいということは、教育上教える必要があるだろう。