かわせみ側溝から

志は低空飛行 

干されるのは確かに怖いが



 さて、スマップについては門外漢で、単なる雑音であるのは分かっているが、今回の騒動は僕にでも漏れ伝わってきた。何しろ普通に新聞に報じられたりしたし。当初の率直な感想としては、むしろいい話なのかな、とさえ感じていた。それというのも、いわゆるジャニーズ事務所の大きな流れとしては、既に嵐がその座に入れ替わっている印象がある。スマップのメンバーもそれぞれの自立度も高いことだし、一定の役割を終え事務所から独立する人がいる方が自然ということになるんだろうか。もちろん熱心なファンの人からすると残念という声があって当然であるけれど、そう言う声がまだまだ熱いうちの方が、花道としてはいいということかもしれない。惜しまれるタイミングこそが解散などの王道だろう。
 ところが報道とは裏腹に、本人たちの談話が聞かれない。なんだかおかしいぞ、という感じだったかもしれない。
 結局独立の話は無くて、マネージャーがクビになって、誰も出ていかなかった。これが日本の芸能界の悪しき伝統のようにも報じられている。結局事務所の圧力で仕事が干される、という未来しか描けず、タレントはそれに屈してしまったということだろうか。ネット関係ではそういう見方が強く、かなり残念な日本の会社員の縮図のような悲しい流れを見ているような気分になっていた。しかしそれとは裏腹に表の報道は、これでよかったかのような街頭の声ばかり。まったくテレビの世界は恐ろしいですね。
 でもまあ、本当に事務所が怖くて、独立後にテレビ局がタレントを使わなくなるなんてことがあるんだろうか。僕にはとても知りえないが、それってタレントの人気とまったく関係が無い話のようにも聞こえる。出なければすぐに忘れられるということはそうかもしれないが、これくらいの人たちが売り込んでも(ギャラ次第かもしれないけど)簡単に干すような局が本当にあるんだろうか。地方営業でも十分需要もあるだろうし、まったくよく分からない問題である。むしろジャニーズから抜けると言えば、手を挙げて支援する事務所がごまんとありそうな感じさえするんだけれど、無いんでしょうかね。それこそ仁義とかヤクザ的な世界だというのだろうか。そうかもしれないけど。
 ということで、スマップ自体にはなんだかお気の毒だったし、日本の社会としても、あんまり良い感じではない。この閉塞感が若者に伝播し、ますます内向きにならないようにしたいものである。大人がダメだから日本がダメだという縮図のお話では、まったく将来が暗い。たとえ芸能の世界がダメでも、僕らは頑張るより無いではないか。まあ独立したそれぞれが、足を引っ張り合って共倒れも悲惨なんだけれど…。