かわせみ側溝から

志は低空飛行 

「岡、エースをねらえ」だと思う


 PTAの行事でインディアカをやった。実は二回あった練習にも参加しており、内心燃えるものがあっての参加である。
 親睦レクリエーションとしての行事なので、燃えるのはどうかという意見もあるかもしれない。しかし、スポーツというのは、慣れ親しんだらどうしても欲が出るものなのだと思う。そしてそういう趣向性がさらに楽しさを倍増させるのではあるまいか。
 練習に参加していていくつか気付いた点があって、こういう機会でしかインディアカをしない人たちがやる上で、心掛ければ有用だというプレースタイルがあるということが考えられた。これは、今後のことを考えると秘密にしておいたほうがいいとも思うが、なに、誰でも思うことだろうから備忘のために書いておこう。
 ひとつはものすごく当たり前のことだが、お互い知らない者同士がチームを組むので、試合前に面とおしをするかしないかというのが非常に重要だ。実は今回内心少しいけるのではないかと考えたのは、練習である程度誰がどのようなプレースタイルなのか知ることが出来ていたというのが大きい。僕を含めてそれぞれそんなにインディアカ自体が上手ではない人ばかりだったし、おそらく運動オンチといわれる人も含まれているようだった。担当であるとか、誘われて仕方なく参加しているという人もいそうだった。むしろそういう不安があったからこそ練習にやってきたという人が多かったのではないかと思われる。いや、他のチームだってそれは一緒だったかもしれないが、これを意識できているかいないかというのが大きいのだ。基本的に自分を知る、ということだろうか。確かに上手い人がポイントゲッターとして活躍できるのは強みだが、その人の調子次第で勝敗が分かれるということもあるわけだ。皆、押し並べて力がない。そしてそのことを知っているというのが重要なのである。僕らのチームは、このように突出し過ぎない平凡さが強みだと思ったのだった。
 うーむ、この調子でポイントをあげていてはきりがないのでいきなり割愛するが、だからこそ誰かに頼らないし、たとえある程度自信のあるひとでも出しゃばらないということができていたのが大きかったと思う。当日から参加している人の多くは事情がある場合もあったとは思うが、最初はこれがなかなかつかめない。結局そういう感覚を掴めないチームは、たとえ上手な人がいようとも、簡単に自滅してしまうようだった。
 実際に試合をしていて、ミスは仕方のないことなのだが、これを引きずらないというのも大きい。個人ミスはチームに申し訳ないことなのだが、ミスをした人間ができるだけ引きずらず、次のプレーに移れるかというのが大切だった。浮足立つと連続失点が重なる。そういう流れをいかに断つかということなのだが、これもやはり信頼なのだと思う。とにかく早く相手コートにボール(羽なんだがそういうそうだ)を返そうとする。あえてそれをしないだけでもずいぶん違うのだと思うが、これは最後までなかなか分かってもらえないようだった。相手にすぐ返すのは相手のミスに期待しているだけだし、チャンスを渡しているにすぎない。結局攻めていないから弱くなるのである。
 分かってもらえていなさそうだったのは、積極的なプレーでのミスはそんなに痛くはないということもあった。先生方に多かったのだが、アタックしてミスをした人に対してあえて緩く返すようアドバイスする声が多かった。これは一番ダメだと僕は思う。積極的に打って出た人がそのミスの重さは一番分かっているのだし、そのために委縮することの方がダメージが大きい。いきなり日本社会のことのように大きく捉えるのは危険かもしれないが、行動を起こす人を潰すことは、チャンスを摘んでいるということにすぎないのである。幸いなことにチームメイトの数人はそのことに気づいていた。根気強く落ちついたプレーに徹してくれたことが、流れをつかむきっかけになっていったと思う。お見合いプレーをする(しやすい人がいるものなのだ)人のそばにきたボールを積極的に拾いに行ったり、どこに飛ぶのか分からない人にもボールを回すようにする。それができるかできないかというのが、結果的に勝敗を大きく分けたのだと思った。
 最後は応援してくれていたある先生の機転でタイムアウトを取ったということが勝敗を大きく分けたのだが(結局ラッキーだった)、かなり危ない試合をひっくり返して逆転勝ちして優勝できた。喜びもひとしおで、久しぶりに雄叫びをあげて喜んだのだった。そうであるから賞品のビールはあくまでオマケです。僕たちは栄誉のために戦って勝ったのだった(そう思いたい)。
 しかし結局勝つためだったら、日ごろから運動している若いお父さんの参加を多くするとかした方が話が早いわけで、やっぱり何だかきりがない気もする。あくまでも即席だけど知っていると強いという程度なんだろう。チーム力を強化するには、いきなり信頼できる雰囲気づくりなんでしょうね。やっぱり遠慮しがちな状況で、いかにそういう状態に持っていけるのかというのが最大の課題なのだろう。レクリエーションだとは言え、いろいろ考えさせられていい経験になりました。